著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

棚牡丹【たなぼた】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

【三字熟語】
棚牡丹

【読み方】
たなぼた

【意味】
棚からぼたもち。思いがけない好運を得ること。「まさに―だね」

【語源由来】
「棚からぼたもち」ということわざが略されて用いられたことばです。昔は砂糖が貴重な物で、甘いものを口にすることは滅多になかったと言います。そのためぼた餅のような高級品が口にできるのは思いがけない僥倖のようなものであり、それが棚から落ちてくるという幸運な状況を表したことわざです。なぜ略され「棚牡丹」となったかは不明ですが、昔の人はことばを略するのが好きだったようなので、洒落っ気があったのかも知れません。

【類義語】
盛運・怪我の功名・ついてる・運がいい・福運


棚牡丹(たなぼた)の使い方

ともこ
健太くん?どうしたの、上に何かあるの?

健太
あぁっ!!ともこちゃん!いや、こうやって口を開けて天を仰いでいたらぼた餅が落ちてこないかなぁ…と思って。

ともこ
……もしかして棚牡丹を実践してるの?

健太
うん。今は特に何かを望まなくても幸せだけど、せっかくなら美味しい思いをしたいなぁと思って!!

棚牡丹(たなぼた)の例文

  1. この就職難に内定がもらえるなんて真面目な就活生でなかった私には棚牡丹な出来事だ。
  2. 乗り気ではなかった食事会だが、○○人目のお客様とカウントされて結構な金額のお食事券をもらう棚牡丹な出来事があり満足だ。
  3. 今回の高得点はヤマ勘が当たった棚牡丹であったことは誰にも内緒だ。
  4. 昔は貧富の差が現代とは比べものにならないだろうから棚牡丹はまさに人生が変わる出来事なのだろうな。
  5. 彼は私と結婚できたことは棚牡丹だと言うが私はぼた餅ではない。
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