【四字熟語】
棄甲曳兵
【読み方】
きこうえいへい
【意味】
戦いに敗れ、敗走すること。あわてて逃げる様さま。
【語源・由来】
「棄甲」は鎧を脱ぎ捨てる、「曳兵」は武器を引きずって歩くことから、敗走するという意味に転じた。
【典拠・出典】
『孟子』「梁恵王・上」
【類義語】
・解甲帰田(かいこうきでん)
棄甲曳兵(きこうえいへい)の使い方
健太くん。校内バスケットボールの試合の結果はどうだったの?
試合の前半ですごい実力差を見せつけられて、後半は、棄甲曳兵のようにはやく試合が終わって逃げたいという気持ちでいっぱいだったよ。
完敗だったのね。
バスケットボール部が集まっているクラスだったからね。手も足も出なかったよ。
棄甲曳兵(きこうえいへい)の例文
- 50歩逃げた敗走兵と100歩逃げた敗走兵は、どちらも棄甲曳兵であり差はない。
- けんかを売った相手が予想より強すぎたので、棄甲曳兵のごとく逃げ去りました。
- 彼は、覚えていろよという常套句を残して、棄甲曳兵のように走り去りました。
- ともこちゃんに言い負かされた健太くんは、棄甲曳兵、泣きそうな顔をして走り去りました。
- こんな強い男と喧嘩したら命がいくつあっても足りないと思い、棄甲曳兵、ひたすら逃げました。