著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

鬼哭啾啾【きこくしゅうしゅう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
鬼哭啾啾

「鬼哭啾々」とも書く。

【読み方】
きこくしゅうしゅう

【意味】
悲惨な死に方をした者の浮かばれない亡霊の泣き声が、恨めしげに響くさま。転じてものすごい気配が漂い迫りくるさま。

【語源・由来】
亡霊の恨めしげな鳴き声が響くという意味から。「鬼哭」は亡霊が声を上げて泣き悲しむこと。「啾啾」は弱弱しく鳴く様子のこと。

【典拠・出典】
杜甫「兵車行」

鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)の使い方

健太
この空き家では、殺人事件があったって言う話だよ。
ともこ
ええっ。確かに、鬼哭啾啾といった感じよね。
健太
実際、夜な夜な、悲しげな声が聞こえてくるそうだよ。あれっ?何か聞こえた?
ともこ
いやあー。早く帰りましょうよ。

鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)の例文

  1. 戦国時代に激しい合戦が行われたという鬼哭啾啾とした地に立ちました。
  2. 戦争で多くの人が犠牲になったというその洞窟は、鬼哭啾啾とした感じがしました。
  3. 無実の罪を着せられてこの世を去ったという彼の家は、今は誰も住む人が居なくて鬼哭啾啾としています。
  4. ここは、無念を抱きながら亡くなった人のお墓があるそうで、明るい昼間に通っても鬼哭啾啾という感じです。
  5. この辺りは、鬼哭啾啾としていて何だか不気味だけれども、かつて何か悲しい出来事があった場所なんでしょうか。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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