著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

巫山雲雨【ふざんうんう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
巫山雲雨

【読み方】
ふざんうんう

【意味】
男女の情交をいう。

【語源・由来】
「巫山」は一説に中国、湖北省の山の名。ここに神女が住んでいたとされる。
戦国時代、楚の壊王が高唐に遊び昼寝をしていたとき、その夢の中で巫山の神女と情を交わし、別れるとき神女が「朝には雲となり夕には雨となってここに参りましょう」といった故事から。

【典拠・出典】
文選』宋玉「高唐腑」

【類義語】
巫山之夢(ふざんのゆめ)
・巫山之雨(ふざんのあめ)
雲雨巫山(うんうふざん)
・雲雨之夢(うんうのゆめ)
朝雲暮雨(ちょううんぼう)
尤雲殢雨(ゆううんていう)

巫山雲雨(ふざんうんう)の使い方

ともこ
夫婦で別々の部屋に寝ている人が増えているんですって。健太くんのご両親もそうなの?
健太
違うよ。僕の両親は同じベッドで寝ているよ。
ともこ
へえ。巫山雲雨の仲なのね。すごいわね。
健太
夏でもべたべたして暑苦しい夫婦だよ。

巫山雲雨(ふざんうんう)の例文

  1. 結婚しているのに、ほかの女性と巫山雲雨の仲になりました。
  2. あの二人の距離感が近すぎるから、きっと巫山雲雨の仲なのよ。
  3. ともこちゃんと健太くんが、巫山雲雨の関係にあるのか調べてみようと思います。
  4. ともこちゃんみたいなかわいい子と巫山雲雨の仲になりたい。
  5. 巫山雲雨の仲なので、離婚するなんてありえません。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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