著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

孔席墨突【こうせきぼくとつ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
孔席墨突

【読み方】
こうせきぼくとつ

【意味】
物事に忙しく奔走して休む暇のないたとえ。「孔席暖まらず墨突黔まず」を略した言葉。

【語源・由来】
「孔」は儒家の孔子。「席」は座席。「墨」は思想家の墨子。「突」は煙突のこと。孔子や墨子は諸国を遊説して回り、家に落ち着くことがなく、座席の暖まることも、かまどを使うこともなかったので煙突に煤がつくこともなかったということです。

【典拠・出典】
文選』班固「答賓戯」

【類義語】
・孔突墨席(こうとつぼくせき)

孔席墨突(こうせきぼくとつ)の使い方

ともこ
健太くん。新しい家ができたのね。素敵な家になったわね。
健太
ありがとう。でも、せっかく家が出来たのに、父さんは出張ばかりで孔席墨突なんだよね。
ともこ
まあ。忙しいのね。
健太
早く新しい家でのんびりしたいって嘆いているよ。

孔席墨突(こうせきぼくとつ)の例文

  1. 優れた政治家は、東奔西走して孔席墨突であるべきです。
  2. 父は医者なので、困った人のところへ昼夜を問わずかけつけ、孔席墨突しています。
  3. 急にわが社の商品の人気に火がつき、社員総出で孔席墨突しています。
  4. 日本中から講演依頼が来るので、母は、孔席墨突というような生活です。
  5. まさに孔席墨突というような生活をしているので、ほとんど家に帰ることはできません。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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