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鴉雀無声【あじゃくむせい】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・英語訳)

鴉雀無声の意味(語源由来・出典・英語訳)

意味

【四字熟語】
鴉雀無声

【読み方】
あじゃくむせい

【意味】
ひっそりとして声ひとつないこと。静まりかえっている形容。

四字熟語の博士
「鴉雀無声」という四字熟語は、非常に静かで、まるで声一つ聞こえない状況を表しているんだよ。
鳥であるカラスやスズメさえも鳴いていない、つまり、とても静まり返っている状況を想像すると良いんだ。
助手ねこ
なるほど、それはつまり、「まるで鳥の声もしないほど、びっくりするぐらい静か」ってことやな。
カラスやスズメが鳴かへんくらい、何も聞こえへんくらい静かなところを表してるんやな。
これは、「とても静かで何も音がしない状況」を示してるんやで。

【語源・由来】
からすやすずめなど鳥の鳴き声のない意から。

【典拠・出典】
蘇軾「絶句」

【英語訳】
perfect silence

perfectは「完全な」という意味の形容詞。silenceは「静寂」という意味の名詞。
英文例
その森は鴉雀無声だった。The forest was in perfect silence.

鴉雀無声(あじゃくむせい)の解説

カンタン!解説
解説

「鴉雀無声」っていうのは、周りがすごく静かで、まるで鳥の声すら聞こえないような状況を表すんだよ。

「鴉」っていうのは、カラスを指す言葉で、「雀」は、スズメのことを指すんだ。だから、「鴉雀無声」は文字通り、「カラスもスズメも声を出さない」という意味になるんだ。

この表現は、何か音一つしない、とても静かな状況を表現する時に使われることが多いよ。例えば、「図書館は鴉雀無声だった」って言ったら、「図書館はとても静かだった」っていう意味になるね。

ちなみに、この言葉の出どころは、蘇軾そしょくっていう人が書いた「絶句」っていう詩から来ているんだよ。「烏鵲声無く夜たけなわに向かう」っていう部分から取られたんだ。

鴉雀無声(あじゃくむせい)の使い方

ともこ
もう、誰かしら?テスト中におならなんかして
健太
誰だろうね
ともこ
鴉雀無声だったから、すごく目立ったわよ
健太
誰だろうね

鴉雀無声(あじゃくむせい)の例文

例文
  1. 鴉雀無声の中、私はオーロラを見上げた。
  2. 被災地からは人が立ち退き、やがて鴉雀無声に包まれた。
  3. その夜は虫の鳴き声もせず、鴉雀無声だった。
  4. 日頃の喧騒から逃れて、鴉雀無声の地でゆっくりしたい。
  5. 鴉雀無声の森の中、カモを打つ銃声がこだました。

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