著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

残杯冷炙【ざんぱいれいしゃ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
残杯冷炙

【読み方】
ざんぱいれいしゃ

日本漢字能力検定
1級

【意味】
ひどい待遇や冷たい扱いをされること。恥辱や屈辱を受けるたとえ。貧しい食事や食べ残しで接待されるような屈辱を受けること。

【語源・由来】
「残杯」は他人が飲み残した酒。「冷炙」は冷えた焼き肉。「炙」はあぶり肉のこと。通例「残杯冷炙の辱め」と用いられる。

【典拠・出典】
顔氏家訓』「雑芸」

【類義語】
・残羹冷炙(ざんこうれいしゃ)
・残杯冷肴(ざんぱいれいこう)

残杯冷炙(ざんぱいれいしゃ)の使い方

ともこ
健太くんったら。そんなひどい扱いを受けているなら、今の空手道場をやめればいいのに。
健太
残杯冷炙の辱めを受けても僕はここでがんばると決めたんだ。
ともこ
頑固ねえ。
健太
これも修行だと思えば、そんなにつらくないよ。

残杯冷炙(ざんぱいれいしゃ)の例文

  1. みんなの前で怒鳴られるなんて、残杯冷炙の辱めだ。
  2. 土下座を強要され、しかもそれをインターネット上にアップされるなんて残杯冷炙の辱めです。
  3. 実力がある僕が、残杯冷炙の辱めを受けるなんて、世の中間違っている。
  4. 残杯冷炙の扱いを受けて、不満を抱いている者たちを集めて反旗を翻しました。
  5. アイドルになりたい彼女は、無給、長時間強制労働といった残杯冷炙の扱いにも耐えるしかありませんでした。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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