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虎視眈眈【こしたんたん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

虎視眈眈

虎視眈眈の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
虎視眈眈

【読み方】
こしたんたん

【意味】
すきがあればつけこもうと、じっと機会をねらうこと。

四字熟語の博士
「虎視眈眈」という四字熟語は、相手の隙間やチャンスを狙い続け、機会を待ち構えることを表しているんだよ。
ちょうど虎が獲物を狙うようなイメージがあるんだ。
助手ねこ
つまり、「相手のスキを狙って、じっとチャンスを待つ」ってことやな。
たとえば、サッカーで相手のガードが甘くなった瞬間を見計らってシュートを打つ、みたいな感じやな。
これは、「チャンスを逃さず、じっくりと狙う大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。

【語源・由来】
「虎視」は虎が獲物を狙うこと。「眈眈」はにらむ、見下ろす。虎が獲物をにらみつつ、襲い掛かるときを待っている様子から。

「眈」を「耽」、「淡」と書き誤らない。

【典拠・出典】
易経』「頤」

【類義語】
垂涎三尺(すいぜんさんじゃく)
・野心満々(やしんまんまん)
竜驤虎視(りゅうじょうこし)

【英語訳】
with an eagle eye、vigilantly for an opportunity to prey upon、 watch vigilantly for(形式ばった表現)

例文 彼らは虎視眈眈と攻撃のチャンスを狙っている。
They are watching for an opportunity to attack you.

虎視眈眈(こしたんたん)の解説

カンタン!解説
解説
「虎視眈眈」っていうのは、強い人がチャンスを狙って、すごく集中して状況を見ている様子を表すんだよ。
例えば、トラが獲物を見つけて、じっと見つめて狙っているようなイメージだね。
「虎視」はトラが獲物を狙って見ていることを表し、「眈眈」はじっと見つめる様子を描いているんだ。

だから、「虎視眈眈とチャンスをうかがう」って言うと、すごく集中してチャンスを狙っている、そんな様子を表しているんだよ。
ちなみに、この言葉の出どころは、「易経えききょう」っていう古い中国の本から来ているんだよ。

虎視眈眈(こしたんたん)の使い方

健太
今日歴史の授業で徳川家康について勉強したんだ!
ともこ
彼は200年も続く江戸時代を創った人物よね。織田信長や豊臣秀吉にも仕えていた人でしょう?
健太
彼の幼少時代は、そんなに恵まれていなかったんだけど、虎視眈眈と天下を狙っていたんだよ!我慢強かったんだろうな。
ともこ
「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」って彼の性格を表した句があるものね。

虎視眈眈(こしたんたん)の例文

例文
  1. 彼は、虎視眈眈と上を目指しているが、野心が顔に出ているので好きになれない。
  2. 私は学校の校則を変えるために、虎視眈眈と生徒会長の座を狙っていた。
  3. 政治家の顔は、みんな虎視眈眈と総理大臣の座を狙っているような顔をしている。
  4. 彼のチームは、去年の敗戦の辛さを克服し、虎視眈眈と優勝を狙っている。
  5. 虎視眈眈と第一営業部長の座を狙っていたが、ほんの些細なミスで彼は左遷されることになった。

虎視眈眈の文学作品などの用例

  1. 田沼意次おきつぐは、ようやく、政治の世界に乗り込んで、その首座を手中にすべく、虎視眈眈としている。<柴田錬三郎・曲者時代>

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