【四字熟語】
乗輿播越
「乗興播越」と書き誤らない。
【読み方】
じょうよはえつ
【意味】
天子が都を落ち延びて他国をさすらうこと。
【語源・由来】
「乗輿」は君主が乗る馬車、天子の乗り物。「播越」は移り逃れること。居場所を失って他国をさまようこと。
【典拠・出典】
『資治通鑑』「漢紀」
乗輿播越(じょうよはえつ)の使い方
後醍醐天皇は、天皇中心の政治を取り戻すために鎌倉幕府に牙をむいたんだよね。
いったんは、計画が鎌倉幕府にばれて隠岐の島に島流しにされたんだけど、乗輿播越して、仲間を募ったのよね。
楠木正成、足利尊氏、新田義貞達だね。
その後、勝利するんだけれども、結局足利尊氏と喧嘩をして、後醍醐天皇はまた乗輿播越するんだけどね。
乗輿播越(じょうよはえつ)の例文
- マリー・アントワネットは、祖国オーストリア目指して乗輿播越しようとして、失敗し、処刑されました。
- 乗輿播越して生き延びていれば、いつかお家を再興することができると信じています。
- 豊臣秀頼は、大阪城で自害したのではなく、鹿児島に乗輿播越したともいわれています。
- 京に攻め入った木曽義仲の軍勢に敗れた平家は、地方に乗輿播越しました。
- 安徳天皇は、わずか6歳の時に、三種の神器とともに乗輿播越しました。