【四字熟語】
真実一路
【読み方】
しんじついちろ
【意味】
嘘偽り(うそいつわり)の無いまこと一筋のこと。
偽りの無い真心のまま、一筋に進むこと。
一筋に真実を求めて生きていくこと。ひたすらにおのれの真実を尽くすこと。
「一路」は「一筋に、ひたすら」を意味します。
【語源・由来】
山本有三の同名の小説「真実一路」から広まったとされる言葉。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・真意一到(しんいいっとう)
・正直一徹(しょうじきいってつ)
【英語訳】
・path of sincerity
真実一路(しんじついちろ)の使い方

あーあ、今度はいつ会えるのかな

どうしたの?

駅で傘をかしてくれた女の人がいたんだ。会って傘を返したいんだ。

そうなのね。彼女のこと、真実一路、思っているのね。
真実一路(しんじついちろ)の例文
- あなたへのこの思いは、真実一路、愛のみです。
- 私は真実一路、世界的なコンサートマスターになることです。
- ただ真実一路に父を愛し、娘・息子を愛した人生だった。
まとめ
「真実一路」を検索すると、山本有三の名前が出て来ます。さらに調べて行くと、この四文字熟語の語源にもあたるとか。
山本有三の「真実一路」は、一見ごく普通に見える家族の、それぞれの真実が絡み合って織りなすヒューマンストーリーです。400ページ超えとなる力作ですが、真実とは一体何なのか、深く考えさせられる作品です。
登場人物の不器用な生き方から、この言葉の意味が成り立つとすれば、何か自分の信条があってそれに対していちずないきかたをしていると言えます。自分にとっての真実がほかの人にはどう映るかは分からないけれど、少なくとも自分の信じていることに従って生きている、という感じでしょうか。
今回の用例はそんなことから「真実一路」を「いちずに、ただひたすら」という意味で使っており、置き換えても違和感のないような作りになっています。置き換えて使ってみてもいいですね。