【四字熟語】
噬指棄薪
【読み方】
ぜいしきしん
【意味】
母と子の気持ちが通じあうこと。
【語源・由来】
『白孔六帖』「孝・嚙指」より。「噬指」は指をかむこと。「棄薪」はたきぎをほうり出すこと。後漢の蔡順は日ごろから母に孝行を尽くしていた。蔡順がたきぎをとりに行った留守の間に来客があり、母親が困って自分の指をかむと、その気持ちが蔡順に通じて、たきぎをすてて帰ってきたという故事から。類似の説話に春秋時代の曾参に関するものがある。
【典拠・出典】
『後漢書』「周磐伝」
【類義語】
・齧指痛心(げっしつうしん)
噬指棄薪(ぜいしきしん)の使い方
お姉ちゃんに赤ちゃんが生まれたんだけど、噬指棄薪って本当なのね。言葉を話さなくても以心伝心なのよ。
へえ。不思議だねえ。
赤ちゃんが泣くと何で泣いているのかわかるし、お姉ちゃんの感情を赤ちゃんも感じ取っているし、親子の絆ってすごいなって思ったのよ。
生命は神秘だね。
噬指棄薪(ぜいしきしん)の例文
- 母の日にエプロンが欲しいなと思っていたら、まさに噬指棄薪、子供がプレゼントしてくれました。
- 噬指棄薪というように、親の不安は子供に伝わり、情緒不安定になります。
- 健太くんとお母さんは噬指棄薪なので、晩御飯に食べたいもの作りたいものが一致します。
- こっそりケーキを食べていたら、子供が台所にやってきたので噬指棄薪って本当だ。
- 噬指棄薪というけれど、胸騒ぎがしたので帰省したら、母が病に倒れていました。