著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

僭賞濫刑【せんしょうらんけい】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・対義語)

【四字熟語】
僭賞濫刑

【読み方】
せんしょうらんけい

【意味】
適性を欠いた賞罰。

【語源・由来】
「僭賞」は身分をこえた恩賞のこと。「濫刑」はむやみやたらに罰するという意味。度が過ぎた賞罰をいう。

【典拠・出典】
春秋左氏伝』「襄公二六年」

【類義語】
・僭賞濫罰(せんしょうらんばつ)

【対義語】
信賞必罰(しんしょうひつばつ)

僭賞濫刑(せんしょうらんけい)の使い方

健太
ともこちゃん。何で学校でクッキーを食べているの?
ともこ
私って先生のお気に入りだから、書道コンクールで優勝したご褒美にもらったのよ。
健太
そんなの僭賞濫刑だ。ずるいよ。僕なんて、大した悪いことをしていなくても、また健太のしわざか!って先生に必要以上に怒られるっていうのに。
ともこ
それも僭賞濫刑よね。

僭賞濫刑(せんしょうらんけい)の例文

  1. 上司の怒り方は僭賞濫刑、度が過ぎているパワハラだ。
  2. 書類審査に受かっただけで、あんなにご褒美をあげるなんて僭賞濫刑よね。
  3. 僭賞濫刑、なんでも度を越してはいけませんよ。
  4. 教室の花瓶を割っただけなのに、罰として一か月トイレ掃除だなんて僭賞濫刑だ。
  5. 子供はほめて伸ばせというけれども、僭賞濫刑では伸ばすことはできません。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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