信賞必罰の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
信賞必罰
【読み方】
しんしょうひつばつ
【意味】
褒めるべき功績のある者は必ず褒めて褒美を与え、罪を犯した者は必ず罰すること。賞罰を正しく行うこと。
良いことと悪いことの区別をしっかりして、それに対する報いも必ずする、というのがこの言葉の大事なところなんやな。
【語源・由来】
韓非子とは、中国、戦国時代の韓の公子、韓非の著書。法律、刑罰が政治の基礎であると説いた。
漢書とは、中国、前漢の歴史を記した紀伝体の書のこと。後漢の班固によって編集された。本紀12巻、表8巻、志10巻、列伝70巻の計100巻からなる書物。志10巻の内の芸文志に信賞必罰の記載がみられる。
【典拠・出典】
『韓非子』「外儲説・右上」
【類義語】
・勧善懲悪(かんぜんちょうあく)
・論功行賞(ろんこうこうしょう)
【英語訳】
through punishment and reward
on the principle of “work-and-you-will-be-rewarded.”
私は信賞必罰主義ですから、覚えておいてくださいね。
Please remember, I am on the principle of “work-and-you-will-be-rewarded.”
信賞必罰(しんしょうひつばつ)の解説
「信賞必罰」っていうのは、ちゃんとしたことをした人にはご褒美を、悪いことをした人にはちゃんと罰を与える、という意味なんだよ。
「信賞」って部分は「ちゃんといいことをした人にはご褒美を」という意味で、「必罰」って部分は「悪いことをした人には絶対に罰を」っていう意味だよ。
例えば、テストで100点取った子にはお菓子をプレゼントするけど、授業中に悪さをした子にはおこられちゃうよ、というのが「信賞必罰」っていう考え方なんだ。
この言葉の出どころは、「韓非子」という本の「外儲説右上」っていう部分から来ているんだよ。
信賞必罰(しんしょうひつばつ)の使い方
信賞必罰(しんしょうひつばつ)の例文
- 子供の躾は信賞必罰。ちゃんとやったら褒めてやるし、やらなければ叱ることも必要だよ。
- 部長のやり方は信賞必罰ではっきりしてるからな。認められたければ頑張るしかないぞ。
- 戦国時代は信賞必罰が当たり前だったからな。しかも罰は命に関わることもあるから厳しいよな。
信賞必罰の文学作品などの用例
- 長篠合戦で心底の見えた親類衆の信賞必罰も行われずに、腐木は温存された。<大和勇三・戦国武将・人材管理学>
賞罰をきちんとすることで、正しい行動を促すという考え方が込められているんだ。