【四字熟語】
得隴望蜀
「隴を得て蜀を望む」とも読む。
【読み方】
とくろうぼうしょく
【意味】
人間の欲望には限りがないということ。
【語源・由来】
「隴」は今の甘粛省、「蜀」は四川省の地域をいう。後漢の光武帝が隴の地を得た後に、さらに蜀の地まで手に入れたいと望んだことからいう。
【典拠・出典】
『後漢書』「岑彭伝」
【類義語】
・望蜀之嘆（ぼうしょくのたん）
得隴望蜀（とくろうぼうしょく）の使い方
人間は得隴望蜀で愚かだよね。
そうね。これだけ便利な世の中なのに、さらに便利さを追い求めようとしているんだもんね。
これ以上便利になったら、人間が働く場所がなくなって、自分で自分の首を絞めることになると思うんだけど・・・。
そうなるかもしれないわね。
得隴望蜀（とくろうぼうしょく）の例文
- 誰しも得隴望蜀、際限ない欲望を持ち、その欲望と戦っていかなくてはいけない。
- 得隴望蜀の行きつく先は破滅ですよ。
- ともこちゃんはまさに得隴望蜀の典型例で、とても幸せなのに満たされないといって不平不満ばかり口にしています。
- 得隴望蜀といった人ばかりの中で、ともこちゃんは自分の欲望をコントロールできる数少ない人間です。
- 望み始めたら得隴望蜀というようにきりがない、どこかで足るを知る人間にならなくてはいけません。
