著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

蹇蹇匪躬【けんけんひきゅう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
蹇蹇匪躬

【読み方】
けんけんひきゅう

【意味】
自分のことは後回しにして苦労を重ね、主人に尽くすこと。

【語源・由来】
「蹇蹇」は忠義を尽くすさま。また、非常な困難を身を苦しめて救うさま。「匪」は非に同じ。「躬」はわが身。「匪躬」は自分のために非常な苦労をするのではない意。

【典拠・出典】
易経』「蹇卦」

蹇蹇匪躬(けんけんひきゅう)の使い方

健太
ともこちゃん。僕は蹇蹇匪躬、ともこちゃんに尽くしてきたのにこんな扱いしか受けることが出来ないの?
ともこ
当然でしょう?
健太
そんなこと言わないで助けてよ。
ともこ
夏休みの宿題は、早めに終わらせましょうって言われているのに、毎日遊び呆けている健太くんが悪いのよ。私が手伝ったら健太くんのためにならないから、自分でやりなさい。

蹇蹇匪躬(けんけんひきゅう)の例文

  1. 会社のために蹇蹇匪躬してきたのに、簡単に首をきられてしまいました。
  2. 秘書たるもの、主人が気持ちよく仕事に専念できるように蹇蹇匪躬するべきです。
  3. とても人使いが荒い主人ですが、蹇蹇匪躬、がんばっています。
  4. 蹇蹇匪躬していたら、気が付くと自分の家族を失っていました。
  5. 蹇蹇匪躬して身を粉にして働いてきましたが、過労で倒れてしまいました。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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