著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

伐性之斧【ばっせいのおの】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
伐性之斧

【読み方】
ばっせいのおの

【意味】
心身に害を及ぼす事物のたとえ。女色におぼれたり、偶然の幸運をあてにすること。

【語源・由来】
「伐性」は人間の本性をそこなうこと。女色や僥倖は人の本性をそこなう斧であるという意味。

【典拠・出典】
呂氏春秋』「本生」

【類義語】
・逐禍之馬(ちくかのうま)
・酒色財気(しゅしょくざいき)

伐性之斧(ばっせいのおの)の使い方

健太
宝くじが当たらないかなあ。
ともこ
当たらない方が幸運かもしれないわよ。
健太
なんで?
ともこ
宝くじの当選は伐性之斧だからよ。きっと当選したお金を無駄に使いきって、また当選を期待してしまうことになるわ。そして二度と当たらない。それって不幸よ。

伐性之斧(ばっせいのおの)の例文

  1. 男女交際は伐性之斧だと考える父の方針によって、僕はずっと男子校育ちです。
  2. ギャンブルは伐性之斧なので、カジノの建設に反対です。
  3. お酒はたしなむ程度なら薬にもなりますが、弱い心の人にとっては伐性之斧となります。
  4. 成人向けの雑誌は伐性之斧だから、この市では条例で販売できないことになっています。
  5. 健太くんがやっていることは伐性之斧、女性におぼれて散財するなんて最低ですよ。
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

四字熟語の逆引き検索



error: 右クリックは無効です。