【四字熟語】
飲水思源
「水を飲みて源を思う」と訓読します。
【読み方】
いんすいしげん
【意味】
物事の基本を忘れないことのたとえ。
お世話になった人の恩を忘れないこと。
【語源・由来】
出典は癒信(ゆしん:北周の詩人)による『徴調曲』から。水を飲むときにその水源に思いを馳せることから転じました。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・飲水知源(いんすいちげん)
・飲流懐源(いんりゅうかいげん)
【対義語】
・得魚忘筌(とくぎょぼうせん)
【英語訳】
・be grateful
飲水思源(いんすいしげん)の使い方
先生どうしているかな。
どうしたの?
海外へのショートステイが決まったんだけど、英語の先生に報告がてら手紙を書こうと思って。
そうね! 飲水思源してこそ、これからも英語の勉強がんばれるものね!
飲水思源(いんすいしげん)の例文
- 彼の先生に対する振る舞いは飲水思源からかけ離れたものだった。
- この作品は、作者の恩師に対する飲水思源がモチーフとなったと言われている。
- 栄華におごることなく、飲水思源して事に当たるよう常に心がけています。
- 君は飲水思源することがないのか? これは自力のみでやれることではないぞ。
- 古典芸能で大切なのは、いにしえの踊り手にどれほど飲水思源しえるか、その上でわれわれ現代人が思いを踊りにこめられるかにあります。
- 飲水思源すれば、恥ずかしくてそんなことできません。
まとめ
この四字熟語は特に「人から受けた恩を忘れずにいる」ことが中心となっています。
人は悲しいかな、日々の忙しさなどから他者から受けた恩を忘れてしまいがち。また、成功に浴しているときなどは、特にそうしたことを見失いがちになります。
この四字熟語はそうした人の弱さをかばいつつ、忘れないように私たちに伝えてくれているのかも知れません。
ことさらに恩に対して感謝しなくても良いのです。ただ恩を受けたことを忘れずにいることが大切。恩に対して謙虚に、誠実であることが生きていく上で大切なのかも知れませんね。