【四字熟語】
一言居士
【読み方】
いちげんこじ
【意味】
何かにつけ、ひと言いわずにはいられない人。
「言」は「ごん」とも読む。
【語源・由来】
一言居士の「居士」は元は仏教語。古代インドでは資産家の家長を指し、中国では学特が高くても仕官しない人を、日本では在家で修業する男子をいった。江戸時代頃から、男性の戒名の下に付ける敬称となった。近代に入ると、ある性質を持った人に対し、親しみや軽いさげすみの意味を込めて「◯◯居士」と呼ぶようになった。
【典拠・出典】
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【類義語】
・一徹短慮(いってつたんりょ)
・頑固一徹(がんこいってつ)
・頑固偏狭(がんこへんきょう)
・漱石枕流(そうせきちんりゅう)
・短慮一徹(たんりょいってつ)
【英語訳】
ready critic、ready to comment
ready 用意のできた、支度の整った、準備ができた。comment 意見、批判。
英語例文
一言居士 何かとなんでも言いたいことがあるひと。a person who has something to say on anything and everything.
一言居士(いちげんこじ)の使い方
大人はいいことと思い、ひとつひとつ細かく言いたがる人がいるね。
ほんとうに疎ましいと思うけど、聞いてあげないとまた話したがるからね.
私の父は一言居士で、疎いことまでうるさく講釈する。
でも、そのなかの言葉に意味があるから話しているとおもうけどね。
一言居士(いちげんこじ)の例文
- 監督やチームの方針に納得がいかないと、一言居士で臆することなく意見することも多かった。
- その言行は時には一言居士の直言にも似た、暖かい慈悲の心が感じられるものが多い。
- 一言居士な気質で、若手の頃から首脳陣や先輩にも堂々と意見をぶつけていた。
- 反共主義の一言居士として名を馳せた。 金銭的には清潔なことで評判だった。
- 誘い合って、何であれ町内のできごとというとかならず出しゃばる一言居士の先生は人が溢れるほどの大入り満員となった。