著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

以卵投石【いらんとうせき】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語訳)

【四字熟語】
以卵投石

【読み方】
いらんとうせき

【意味】
身の程知らずで自滅する。たやすく玉砕してしまって、勝負にならないこと。

【語源・由来】
無駄で勝負にならず、損害ばかりで益のないこと。
卵を石に投げても石は傷つかない。

【典拠・出典】

【類義語】
・以卵撃石(いらんげきせき)

【英語訳】
Bare egg stone

英語例文
そんな難しい仕事を引き受けるなんて、君は身の程知らずだよ。You don’t know your limitations or you wouldn’t have taken on such a difficult job.

以卵投石(いらんとうせき)の使い方

ともこ
健太くん、自分では必ずできると思い込んでいたのが、いざやってみると何もできずにとても辛い思いをした。
健太
高望みをしてしまったのかな? でも今気が付いたのだから、これから自分をよく知って対処していけばいいと思うよ。
ともこ
自分の身の程を知らず、以卵投石となってしまった。
健太
自分自身をよく知ることが大切だね。気を引き締めてやっていこう。

以卵投石(いらんとうせき)の例文

  1. 競い合いが苦手で勝負をしなくてはならないときは、以卵投石となることだけは避けたい。
  2. 到底勝ち目のない事案なのに、以卵投石を顧みずに強敵に立ち向かった。
  3. 自分の能力などの程度をわきまえず、以卵投石で自滅した。
  4. 彼は身の程知らずにも、自分がふさわしくないことを知りながら引き受けてしまい、以卵投石となった。
  5. あの新人選手は以卵投石となることを避けて、地道に球拾いから始めた。

まとめ

出典:「荀子ー議兵」「譬之若以卵投石、以指撓沸」
「卵を以って石に投ず」と読み下す。
卵で石を打つということで、 自分の力が弱いことを顧みずに、強敵に立ち向かって、自滅することを指します。日常生活で気付くことも多いかも知れませんね。

ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

四字熟語の逆引き検索



error: 右クリックは無効です。