著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

魚網鴻離【ぎょもうこうり】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
魚網鴻離

【読み方】
ぎょもうこうり

【意味】
求めるものが得られず、求めていないものが得られるたとえ。求めていたものとは違う意外なものが手に入るたとえ。魚を捕らえようと網を張ってあったのに鴻がかかる意から。

【語源・由来】
「鴻」は鳥の雁のこと。「離」は網にかかること。魚を取るために網に魚がかからず雁がかかるということから。

【典拠・出典】
詩経』邶風新台

魚網鴻離(ぎょもうこうり)の使い方

健太
ともこちゃん。昨日、懸賞に当選して景品が届いたんだよ。
ともこ
それはすごいわね。私は懸賞に応募して当たったことがないわよ。
健太
うん。でも、魚網鴻離だったんだ。アイドルの直筆サインが欲しかったのに、当たったのは分厚い辞書だったんだ・・・。
ともこ
それは、もっと勉強しなさいっていう神様からの指示ね。

魚網鴻離(ぎょもうこうり)の例文

  1. 網を仕掛けて置いたら、魚網鴻離、ウナギではなく大量のザリガニが捕れました。
  2. 強盗犯を捕まえるために検問をしていたら、魚網鴻離、警察署長の息子の飲酒運転を検挙してしまいました。
  3. アイドルの原石を見つけたいのに、魚網鴻離、清純派ではなく個性的な顔の子ばかり見つかりました。
  4. ダイヤモンドを採掘しにきたけれども、魚網鴻離、エメラルドしか見つからなかったんです。
  5. 引越しをする友人に、不要なら冷蔵庫がほしいと伝えておいたのに、魚網鴻離、くれたのは掃除機でした。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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