【四字熟語】
一天万乗
【読み方】
いってんばんじょう
【意味】
天下を治める天子のこと。
【語源・由来】
「一天万乗の君」「一天万乗の天子」の略で、天下をおさめて、兵車一万を出すほどの領地を有している者の意味です。
「一天」はこの世。天下中。「乗」は兵車のことや兵車を数える語。「万乗」は兵車一万台の意味です。
補足 中国周の時代の制度では兵車一乗には馬四頭と甲兵(武装した兵)三人、歩卒七十二人、輜重しちょう(荷物を運ぶ者)二十五人の合計百人がついていたとされています。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・万乗之君(ばんじょうのきみ)
【英語訳】
a sovereign
a monarch
an autocrat
an emperor
例文 昨日は一天万乗の君、しかし今は人目をはばかる身。
But yesterday an Emperor, he must now fly the face of man.
But yesterday an Emperor, he must now fly the face of man.
一天万乗(いってんばんじょう)の使い方
ねえ、昨日、テレビで中国の最後の皇帝の映画がやっていたの見た?
みてないなあ。
だいぶマニアックな映画見るんだね。
だいぶマニアックな映画見るんだね。
うん、その中で、中国の皇帝のことを、別名一天万乗の君と訳していだんだ。
少し分かりにくいよね。
少し分かりにくいよね。
中国は歴史も長いし、難しい言葉も多いけど、
その意味や由来がよい勉強になるよね!
その意味や由来がよい勉強になるよね!
一天万乗(いってんばんじょう)の例文
- お気の毒に、一天万乗の君ともあろう御方が敵前逃亡するとはありえません。
- たとえ一天万乗の君でも容赦しない使なのです。天下は大きく変わりました。今、実質権力を持っているものの意向を酌むしかないのです。
- 一天万乗の大君と尊ばれているがゆえに、他の人に苦悩をうったえる術すべもなく、いっさいを胸にしまっておかねばなりません。
- 田舎の一豪族の身でありながら、一天万乗の君に見出され、たのむぞよとの御言葉を賜たまわった。
- 実際は料理も素朴なもので、一天万乗の君も小宴会では大したものがでてこなかった。
- べつに個人として報賞をほしいわけではない。 だが、一天万乗の君ともあろう者が約束を破り功に報いぬとは何ごとであろうか。
- 兄弟の死の仇打ちに猛然と勝ち進んだが、一転、一天万乗の天子は夜道をにげることとなった。