【四字熟語】
溢美溢悪
【読み方】
いつびいつあく
【意味】
ほめ過ぎることとけなし過ぎること。
過度の賛辞と悪口のたとえ。
【語源・由来】
「溢」は、度を越してあふれることを意味します。
「溢美」はほめすぎること、または非常に美しいさまで、「溢悪」はけなしすぎること、または非常に醜いさまの意味です。
「溢美」と「溢悪」は対義語となります。
「溢美、溢悪の言」ともいいます。
【典拠・出典】
-
【英語訳】
undue praise and too much blame
溢美溢悪(いつびいつあく)の使い方
今日社会科でエネルギー問題があったけど、実際、日本に原子力発電所って必要かなあ。
そうだね、僕にはあまり分からないけど、必要だという人はものすごく賞賛するし、でも、必要じゃないという人はものすごく批判するよね。
うん、まさに溢美溢悪で、一方に偏っている人が多い気がするよね。
でも確かに難しい問題で、どっちが正しいのか、わからないよね。
溢美溢悪(いつびいつあく)の例文
- この間の会議、いくら何でも言って良いこと悪い事があるよね。本当に溢美溢悪にも程があるよ。
- 当時の戦争当事国はどちら側の意見もそれぞれだし、当時情勢への溢美溢悪はあえて触れず、客観的分析が必要だと思います。
- 彼女は何事においても他人への評価が極端になりがちな人間で、さらに言動も溢美溢悪なことが問題となることが非常に多い人でした。
- 日本においては何事も両極端に言っては駄目なんですね。いつも身を滅ぼす人は溢美溢悪なところがあり、何でもしすぎることで人からの信頼を得ることが難しくなることが多いのです。日本においては普通が一番なのです。
- あの上司は本当に気分屋で、日によっては極端に褒めたり、また日によってはひどく責めたり、溢美溢悪なところがあると部下から言われています。