著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

音吐朗朗【おんとろうろう】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語訳)

【四字熟語】
音吐朗朗

【読み方】
おんとろうろう

【意味】
発声がよく、清涼が豊かで声が響き渡ること。

【語源・由来】
「音吐」は発声・音声のこと。「朗朗」は声が高く澄んでいるさまから。

【典拠・出典】

【類義語】
・音吐清朗(おんとせいろう)

【英語訳】
nice vocal and crystal-clear voice

vocalは「発声」という意味の名詞。crystal-clearは「澄みきった」という意味の熟語。
英文例
彼女はその本を音吐朗朗と読み上げた。She called the book with nice vocal and crystal-clear voice.

音吐朗朗(おんとろうろう)の使い方

ともこ
昨日の弁論大会、すごく盛り上がったわね
健太
優勝した娘、すごかったよね。本当のアナウンサーみたいだったよ
ともこ
ええ、音吐朗朗としていて、聞いていてとても気持ちの良い声だったわ
健太
将来はアナウンサーになること間違い無しってかんじだね

音吐朗朗(おんとろうろう)の例文

  1. 彼女は、英語弁論の全国大会という大舞台にも関わらず、緊張もせずに音吐朗朗とした声でりっぱに弁論を行い、みごとに優勝した。
  2. 放送部の部長であるその3年生の先輩は、とてもきれいで済んだ声をしていて、音吐朗朗と文章を読み上げる。私は、そんな先輩にあこがれて放送部に入部した。
  3. 僕の彼女は詩吟が趣味だ。僕には難しくて、その内容までは理解できないのだが、彼女が詩を読み上げるときの声は音吐朗朗としていて、とても好きだ。
  4. 私が片思いをしていた先生は、ほがらかでよく笑い、その声は音吐朗朗としていて、聞いているだけで幸せだった。
  5. 私の祖父は昔、地元ラジオ局でアナウンサーをしていた。今でもその喋り方は音吐朗朗としていて、昔を思わせる美しさだ。

まとめ

「音吐」は発声・音声のことを、「朗朗」は声が高く澄んでいるさまを意味することから、音吐朗朗(おんとろうろう)は、発声がよく、清涼が豊かで声が響き渡る様子を意味する言葉となりました。テレビでニュース番組を見ていると、さすがアナウンサー!と感心してしまうような美声を耳にすることがあります。音吐朗朗(おんとろうろう)は、こうした美声の持ち主を賞賛するための言葉でしょう。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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