乳母日傘の意味(語源由来・英語訳)
【四字熟語】
乳母日傘
【読み方】
おんばひがさ
【意味】
子どもが、恵まれた環境で大切に育てられること。また、過保護に育てられること。
それはつまり、「子どもが恵まれた環境で、まるで日傘が差されてるように大切に育てられる」ってことやな。
過保護なくらいに、何でも親がやってくれるんやな。
これは、「子どもを大切に育てることの大切さ」やけど、「過保護はちょっと問題かもね」っていう警告も含まれてる言葉やで。
過保護なくらいに、何でも親がやってくれるんやな。
これは、「子どもを大切に育てることの大切さ」やけど、「過保護はちょっと問題かもね」っていう警告も含まれてる言葉やで。
【語源・由来】
乳母に抱かれ、日傘をさしかけられて大事に育てられることから転じて。
【典拠・出典】
-
【英語訳】
overprotective parents
overprotectiveは「過保護な」という意味の形容詞。
英文例
彼は乳母日傘として育てられた。He was brought up by overprotective parents.
英文例
彼は乳母日傘として育てられた。He was brought up by overprotective parents.
乳母日傘(おんばひがさ)の解説
カンタン!解説
「乳母日傘」は、子どもが過保護に育てられることを指す四字熟語だよ。ここで言う「過保護」とは、子どもに何も困難や困ったことを経験させず、全ての問題から守るような、過度な面倒見方のことを指すんだ。
この四字熟語は、文字通りに訳すと「乳母が日傘をさす」という意味になるね。「乳母」は子どものお世話をする人のことで、「日傘」は日差しから守るための傘だよ。つまり、乳母が子どもを日差しから守るために日傘をさしてあげる、という姿からこの四字熟語が生まれたんだ。
だから、「乳母日傘」は、子どもが何も困難や困ったことを経験せずに、親や保護者に守られて生活している状況を表すんだよ。
ただし、この言葉は、子どもが自立するための困難や挑戦から過度に守られてしまうことについて注意を呼び掛ける意味合いも持っているよ。つまり、子どもが自分の力で問題を解決したり、困難に立ち向かったりする経験が重要であるということを忘れないようにしよう、というメッセージが含まれているんだ。
乳母日傘(おんばひがさ)の使い方
今度転校してきた娘の家、すごいお金持ちなんだって
へえ、うちの学校ではめずらしいね
きっと乳母日傘で育てられたお嬢様なのよね
なんだか興味がわいてきた。こんどどんな娘なのか見に行こうよ
乳母日傘(おんばひがさ)の例文
- 私の母親は名家の出身らしく、普通のサラリーマンの家だった父との結婚は猛反対されたそうだ。それでも嫁いできた母は、乳母日傘な育ちだったため、最初は随分と苦労したらしい。
- 僕の親友は大金持ちの生まれで、乳母日傘で育てられたせいか、おっとりとしていてギスギスしたところがない。ある種の余裕を身につけている男だ。
- 我が家はひいき目に見ても金持ちの部類だが、子どもはしっかりと自立できるように育てたい。決して乳母日傘と後ろ指をさされるようなことが無いよう、気をつけなければいけない。
- 彼女は旧華族の家柄らしく、乳母日傘で育てられたようで、よく言えば純真無垢、悪く言えば世間知らずだった。
- 彼は由緒ある家の出身で乳母日傘と育てられたことが恥ずかしいらしく、実家はサラリーマンだとずっと嘘をついていた。その割には物腰が妙に上品で余裕があり、周囲からは不思議がられていたものだ。
乳母日傘の文学作品などの用例
- さる物持ちの家で、乳母日傘で育った娘の頃もありました。<藤沢周平・夜が軋む>
日傘に守られるように過保護に育てられる、という意味も含まれているんだ。