【四字熟語】
延頸鶴望
【読み方】
えんけいかくぼう
【意味】
つるの長い首ぐらい、首を長くして待ちわびること。
【語源・由来】
「頸」は首。「頸(くび)を延(の)ばして鶴望(かくぼう)す」と訓読する。
『蜀志(しょくし)』張飛伝(ちょうひでん)より
「漢を思うの士、延頸鶴望す」
【典拠・出典】
『三国志』「蜀志・張飛伝」
【類義語】
・延頸挙踵(えんけいきょしょう)
・鶴立企佇(かくりつきちょ)
【英語訳】
Like a crane’s neck, postpone your neck and wait for something to come.
延頸鶴望(えんけいかくぼう)の使い方
いよいよ、この日が来たね・・・。
ええ。今か今かと延頸鶴望して待っていたもの。
期待する反面、不安もあるけど、やるだけやったから、早く結果が知りたいよ。
そうね。じゃあ!合格発表を見に行きましょうか!
延頸鶴望(えんけいかくぼう)の例文
- とにかく延頸鶴望して待っていたから、本当に首が延びたような気がするよ。
- 延頸鶴望して待っていた映画がいよいよ公開になる。本当に楽しみだ!
- あのアイドルグループのライブをファンは延頸鶴望で待っていたので、ライブチケットは発売後五分で売り切れてしまった。
- 延頸鶴望して楽しみに準備を進めていた沖縄旅行。なんと、台風のために中止になってしまった。次の機会を延頸鶴望しながら待つことにしよう。
- 彼が私の元に戻ってきてくれるのを信じて延頸鶴望している。
- 援軍が来るのを今か今かと延頸鶴望の様子で待っている。
- ちょっと落ち着いたらどうだい? そんなに延頸鶴望して待っていても、結果は変わらないよ。来る時は来るし、来ない時は来ない。「果報は寝て待て」なんて言葉があるくらいなんだぜ。
- テニス大会に出る皆さん、延頸鶴望の梅雨の晴れ間です。てるてる坊主を作ったかいがありましたね。
まとめ
鶴の長い首のように、首を延ばして待っているようすをあらわした四字熟語である。
延頸挙踵(えんけいきょしょう)と非常に似ているが、延ばした首を鶴の首に見立てたところが違いと言えるだろう。
本当に首が長くなるわけではないが、それ位の気持ちで何かの訪れを待っているという表現だ。
こういう事は誰にでもあり、身近な言葉として使いたい。