【四字熟語】
猿号擁柱
【読み方】
えんごうようちゅう
【意味】
凄腕の弓の名人をいうたとえ。弓の名人。
【語源・由来】
中国の春秋時代、楚王が飼っていた白猿を射てみたところ、白猿は飛んでくる矢を掴み取って戯れた。
そこで、弓の名手として名高い養由基(よう ゆうき)を召して射させようとした。
すると、養由基が弓をととのえて矢をつがえただけで、白猿は木にしがみついて泣き叫んだという故事より。
矢を掴み取れる猿でさえ、木にしがみついて泣き叫ぶほどの弓の達人をいう。
養由基とは?
春秋時代、楚の武将であり、弓の達人。楚王に仕えた。
弓で甲冑七枚を射ぬき、蜻蛉の羽を射ることができるという逸話がある。
また百歩離れて柳の葉を射て一度も外さなかったという。
「百発百中」の由来にもなった人物。
春秋時代、楚の武将であり、弓の達人。楚王に仕えた。
弓で甲冑七枚を射ぬき、蜻蛉の羽を射ることができるという逸話がある。
また百歩離れて柳の葉を射て一度も外さなかったという。
「百発百中」の由来にもなった人物。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・調弓號猿(ちょうきゅうごうえん)
・百発百中(ひゃっぱつひゃくちゅう)
【英語訳】
・The Master of the bow
・Even the monkey who can catch the arrow is a master of the bow which hold to the tree and screams that.
猿号擁柱(えんごうようちゅう)の使い方
アーチェリー部の勢いが止まらないね。全国大会の優勝候補に我が校の名前が挙がっているらしいよ。
そうよね。すんごい新入生がいるんですって!
知ってる! 見たことあるよ。どんなに強い風の中でも、しっかりと的の中心に当てられるんだ。
猿号擁柱の達人が全国大会優勝に導いてくれるわね。
猿号擁柱(えんごうようちゅう)の例文
- 和太鼓を習って十数年。今年の目標は猿号擁柱だ。弓をバチに替えて、達人の域を目指すぞ!
- 猿号擁柱の名人と呼ばれることは名誉なことだが、私は動物を的にすることは絶対にない。
- ゲーム中のアーチャーのスキルとしてよく使われるのが「猿号擁柱」で、古の弓の達人『養由基』の技術によるものである。
- 祖父から受け継いだこの弓で、どんな的でも射てみせよう! 猿号擁柱を目指すのだ。
- 彼ほどの弓の名人でも、『百発百中』や『猿号擁柱』の達成は難しい。
まとめ
飛んでくる矢をつかまえてしまう猿がすごい。
しかし、その猿を震え上がらせるほどの弓の達人はもっとすごい、というわけだ。