【四字熟語】
開門揖盗
「門を開いて盗に揖す」とも読む。
【読み方】
かいもんゆうとう
【意味】
みずから原因を作って災いを招くこと。
【語源由来】
「開門」は門を開けること。「揖」は会釈のことで、両手を前で組み合わせて上下し、前に押し出して行う中国式の礼をいい、「揖盗」は泥棒に会釈する意。わざわざ門を開けて、泥棒に会釈するということから。
【典拠・出典】
『三国志』「呉志・呉主伝」
【類義語】
・自業自得(じごうじとく)
開門揖盗(かいもんゆうとう)の使い方
背中に大きく名前の書いてあるTシャツを、サッカー教室でもらったんだけど、それを着てサッカー教室に来るときは、誘拐に気をつけてくださいって言われたよ。
Tシャツの名前を読んで、健太くんって呼ばれたら振り返ってしまうわよね。それは、たしかに開門揖盗で危険な行為だわ。
まあ、さすがに僕は名前を呼ばれただけでついていく年齢ではないけれども、サッカー教室には小さい子もいるから気を付けないとね。
そうね。変質者に隙を見せないようにしないといけないわよね。
開門揖盗(かいもんゆうとう)の例文
- 自転車のカギをつけっぱなしで置いておくなんて、まさに開門揖盗という言葉にあるように、泥棒に、どうぞ盗んでくださいって言っているようなものよ。
- 車のエンジンをかけたまま、家の中に忘れ物を取りに行っていたなんて、開門揖盗、そりゃあ、泥棒もありがたくいただきますって持って行ってしまうよ。
- 鞄を自転車かごに無防備に入れていただなんて、開門揖盗という言葉にあるように、そりゃあ、ひったくり犯に目を付けられるだろうよ。
- 携帯電話を見ながら、夜道を一人で歩くなんて、開門揖盗という有名な言葉があるように、強盗や変質者に狙われても文句を言えないんだぞ。
- 今、この辺に放火が続いているっていうのに、燃えやすいゴミを玄関先に置いておくなんて、開門揖盗、放火犯に、うちを燃やしてくださいって誘っているようなものだよ。