【四字熟語】
開闢草昧
【読み方】
かいびゃくそうまい
【意味】
天と地が創造されたばかりで、世の中が未開である状態。また、国が未開発で、文明や秩序が整っていないこと。
【語源由来】
「開闢」の「開」も「闢」も「ひらく」を意味します。「開闢」は地球の生成の初期、混沌(こんとん)未分のものから天と地とが分かれ出てきたことの意味。「草昧」は世の中が未開で文化もまだ発達・成熟していないことを意味します。
【典拠・出典】
-
【英語訳】
・primitive
・disordered
・confused
・chaotic
・lawless
開闢草昧(かいびゃくそうまい)の使い方
江戸時代には付喪神(つくもがみ)でいっぱいだったんだね!
確かにそうね。
ほら、この図を見てよ。付喪神どころか、ご当地の神様に妖怪までわんさかいるんだよ!
本当ね! 開闢草昧の頃から日本には大いなるものを畏れる気持ちがあったのよ。
開闢草昧(かいびゃくそうまい)の例文
- 開闢草昧であったA国の間隙(かんげき)をついてB国は奇襲した。
- この亀は国の開闢草昧の頃から生きながらえている。
- その昔、開闢草昧の地に一人の男がたどり着いた。
- 彼が探究しようとしている姿はまさに開闢草昧の地に学問の城を建てるような途方のないものであった。
- 真の統治者とは、開闢草昧の世に秩序と安寧をもたらす者である。
まとめ
「開闢草昧」は「開闢」と「草昧」の同じような意味が重なって表された四字熟語です。同じ意味の言葉の重なりによって意味を強調する効果があります。この四字熟語は「はじめのはじめ」「未開」「無秩序である状態」を強調しています。
「生まれたばかりだからこそ未開で無秩序である」のであって、何か秩序があったり国が成立していたのに戦争などで無秩序になったものではないことを示しています。
こうした点からも、四字熟語には時間感覚が極めて明確に反映されるので、使い方にも注意が必要です。