【四字熟語】
遠慮会釈
【読み方】
えんりょえしゃく
日本漢字能力検定
2級【意味】
控えめで、思いやりを持った態度で接すること。他人に対して態度を慎みその心を思いやること。
【語源・由来】
「遠慮」は、控えめにすること。「会釈」は、挨拶をすることで、他人を思いやる意。
一般には「遠慮会釈もない」と否定語を伴い傲慢な態度を非難する場合に用いる。
「会釈」を「かいしゃく」と読むのは誤り。
【類義語】
・会釈遠慮(えしゃくえんりょ)
【対義語】
・傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
【英語訳】
reserve and consideration(to others).
英語例文
彼は誰の事でも遠慮会釈もなく批評する。He criticizes everybody mercilessly-spares nobody.
彼は誰の事でも遠慮会釈もなく批評する。He criticizes everybody mercilessly-spares nobody.
遠慮会釈(えんりょえしゃく)の使い方

健太くん、昨日姪が来てくれたんだけど、手についたケチャップを私の洋服にべたべたとつけられてしまい、シミが抜けない状態になってしまったの。

えっ、そうなの。洋服は捨てるようなの?

うん、とっても気に入ってた洋服だけど、どうにもできない・・・

ともこちゃん、遠慮会釈なしに姪がしたことだから、がまんするんだね。
遠慮会釈(えんりょえしゃく)の例文
- 彼らは遠慮会釈もなしに次から次へとつまみを注文をする。
- 後援会で一つあいている席があったので、彼は遠慮会釈なしにそこへ坐りこんだ。
- 親しい間柄ではあるが、遠慮会釈なしに私の気持ちに入り込んでくる。
- 地震の影響で生活できない状態となっているところに、雨は遠慮会釈なく降り込む。
- 関係者のだれもが報道陣の記者たちにつかまって、遠慮会釈のない質問や追求が展開された。
まとめ
「遠慮会釈もない」という否定語として日常使われることが多い。
「遠慮会釈」は相手を思いやって遠慮することで、思いやりをもった態度で接することは、大きな心の持ち主で、まわりを意識し優しい気持ちの持ち主である。