黄塵万丈の意味(語源由来・英語訳)
【四字熟語】
黄塵万丈
【読み方】
こうじんばんじょう
【意味】
強い風のために、土煙や砂ぼこりが空高くまで舞い上がるさま。
「
ええな、それはもう、「強風で砂や土がビュンビュン飛んで、空の上まで行っちゃう」って感じやな。
風が吹きすさぶ日の、そういう光景を思い浮かべるといいんやろな。
これは、「自然の力のすごさ」を伝える言葉やな。
風が吹きすさぶ日の、そういう光景を思い浮かべるといいんやろな。
これは、「自然の力のすごさ」を伝える言葉やな。
【語源・由来】
「黄塵」は黄色い土煙。「万」は非常に多い、大きい。「丈」は中国で用いられる長さの単位で、「万丈」は非常に高いことから。
【典拠・出典】
-
【英語訳】
clouds of dust with wild wind
cloudは「煙」という意味の名詞。
英文例
そのトラックは黄塵万丈で走り去った。The truck drove away, leaving clouds of dust with wild wind.
英文例
そのトラックは黄塵万丈で走り去った。The truck drove away, leaving clouds of dust with wild wind.
黄塵万丈(こうじんばんじょう)の解説
カンタン!解説
「黄塵万丈」っていうのは、すごく強い風が吹いて、黄色い土煙や砂煙がゴーーーッと大空まで舞い上がっている様子を表す言葉だよ。想像してみて。強風に煽られて、もうもうとした黄色い土煙が空高く舞い上がって、見るからにすごい光景だよね。そんな感じ。
「黄塵」は、その黄色い土煙や砂煙のことを指していて、「万丈」はとても高いという意味だよ。「丈」は長さを測る単位で、ここでは「高さ」を表しているんだ。
あと、面白いことに、「黄塵万丈」は戦場で起こるような大騒ぎを表すだけでなく、世間のいろんな出来事やトラブル(これを俗事と言うんだ)を指すこともあるんだよ。
例えば、「黄塵万丈にかすむ大地」って使うと、土煙や砂煙で視界がぼんやりとかすんで、地面がほとんど見えない状態を表現しているんだよ。
黄塵万丈(こうじんばんじょう)の使い方
健太くん、昨日の試合で見せた盗塁、上手だったわ
ありがとう、最近すっと、足を使った野球の練習をしていたから、その成果が出たんだよ
随分と俊足になったのね。黄塵万丈でダッシュしていてかっこよかったわよ
えへへ、そういってもらえると、なんだか照れるなあ
黄塵万丈(こうじんばんじょう)の例文
- このあいだテレビで見たシルクロードの景色が忘れられない。黄塵万丈で黄色く煙る荒野の風景が、とても幻想的だった。一度はあの道を旅してみたいものだ。
- あたらしく始まったドラマのオープニングがかっこいい。黄塵万丈でかすむ風景の中から、キャラクターたちがうっすらと現れて、手前に近づいてくる演出がすごく好きだ。
- 昨日の運動会は大変だった。10月だというのに乾燥しきった気候に加え、昨日はとても風が強くて、グラウンドは黄塵万丈となって目や口に砂が入って気持ち悪かった。
- 黄塵万丈と言われると、中国の荒野を連想する。日本国内なら、鳥取砂丘で見られる景色かもしれない。
- 先日、観光旅行でロサンゼルスを訪れたのだが、飛行機からロスの街を見下ろすと、黄塵万丈で街全体が黄色くかすんでいた。
黄塵万丈の文学作品などの用例
- 此処の気候はたいへん不順で、黄塵万丈のものすごい風が吹いて、筑波山は姿を消し、霞ヶ浦の水面も<阿川弘之・雲の墓標>
- この山子売りはハルビン街上風景の一主要人物である。黄塵万丈の風に乗って、泣くようなその売り声が町の角々から漂ってくるとき、人は「哈爾賓らしさ」の核心に触れる。〈谷譲次・踊る地平線〉
大風で土煙や砂ぼこりが大空に舞い上がる、そんな大迫力のイメージが込められているんだ。