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巧遅拙速【こうちせっそく】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・英語訳)

巧遅拙速

巧遅拙速の意味(語源由来・出典・英語訳)

意味

【四字熟語】
巧遅拙速

【読み方】
こうちせっそく

【意味】
いくら上手でも遅いよりは、たとえ下手でも速いほうが良いということ。

四字熟語の博士
「巧遅拙速」という四字熟語は、上手だけど遅いより、下手でも速い方が良いということを表しているんだよ。
時には速さが必要な時もあるから、すぐに行動することの大切さを教えてくれる言葉なんだ。
助手ねこ
それってつまり、「上手くても遅いより、ヘタでも早い方がええ」ってことやな。
うまくできへんけど、すぐにやる方がいいんやな。
これは、「迅速な行動」が大切やってことを教えてくれる言葉やな。

【語源・由来】
「巧遅」は上手にできるが遅いこと。「拙速」は下手ではあるができあがりが速いことから。

【典拠・出典】
『孫子』「作戦」

【英語訳】
fast-unskilled job greater than slow-skilled job

unskilledは「へたな」という意味の形容詞。
英文例
試験は巧遅拙速で取り組もう。Let’s try examination with fast-unskilled job greater than slow-skilled job.

巧遅拙速(こうちせっそく)の解説

カンタン!解説
解説

「巧遅拙速」っていうのは、うまくても遅いよりは、下手でも速いほうがいいということを表すんだよ。この言葉は、「巧遅は拙速に如かず」っていう古い言葉を短くしたものだよ。「巧」っていうのは、上手なことを言うんだ。逆に「拙」っていうのは、下手なことを言うんだよ。

例えば、自転車の乗り方を覚えたての子供がいるとしよう。その子がすごくうまくは乗れないけど、でもちゃんと前に進んでいるとき、その子のことを「拙速」って言うことができるんだ。一方で、自転車の乗り方をすごく上手く知っている大人がいて、その大人がゆっくりとしか進まないとき、その大人のことを「巧遅」って言うんだ。

この「巧遅拙速」っていう言葉の元になったのは、昔の中国の戦術を教えている本、『孫子そんし』から来ているんだよ。その中で「巧遅は拙速に如かず」っていう言葉が使われていて、それが今の「巧遅拙速」になっているんだ。

巧遅拙速(こうちせっそく)の使い方

ともこ
健太くん、昨日のテストのできはどうだったの?
健太
それがさあ、勉強はしてたんだけど解答考えるのに時間をかけすぎちゃって。結局タイムオーバーさ
ともこ
テストは時間が限られているからね。考え込むより巧遅拙速の方がいいわよ
健太
次からは、考え込むような問題は全部後回しにするよ

巧遅拙速(こうちせっそく)の例文

例文
  1. 私の部下の彼は、とにかく仕事が速い。頼んだことは、長くてもその日のうちに終わらせてくれる。それは良いことなのだが、巧遅拙速とは言えども仕事のできが荒いのが気になるところだ。
  2. 巧遅拙速も時によりけりで、速いが拙い仕事ばかりしていると、結果的には自分が損をすることになる。
  3. 私の兄は、とにかくごはんを食べるのが速い。よくかんで食べてるの?としょっちゅう言うのだが、食事も勉強も巧遅拙速がモットーなんだとか、訳のわからない言い訳でごまかされる。
  4. 私は何をするにしても遅い。自分としては、一生懸命丁寧にやっているからだと思うのだが、巧遅拙速と言われると言い返せない。
  5. 何事もスピード重視の世の中だから、巧遅拙速がもてはやされているが、遅いが丁寧な仕事というのも重要だと思う。

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