士魂商才の意味(語源由来・英語訳)
【四字熟語】
士魂商才
【読み方】
しこんしょうさい
【意味】
武士の精神と商人としての抜け目ない才能とを併せもっているということ。実業家のモラルを説いた語。
それってつまり、「商売上手でも、武士のような気構えも忘れへん」ってことやな。
売ったり買ったりうまくできるけど、一方で、武士のような立派な心がまえも持ってるんやな。
これは、「どんなに成功しても心の中の品格を忘れずに」って言うんやろな。
売ったり買ったりうまくできるけど、一方で、武士のような立派な心がまえも持ってるんやな。
これは、「どんなに成功しても心の中の品格を忘れずに」って言うんやろな。
【語源・由来】
「士魂」は武士の精神。「商才」は商売の才能という意味から。「和魂漢才」をもじってできた語という。
【典拠・出典】
-
【英語訳】
・having a samurai’s spirit and a merchant’s business sense
日本の思想史上の言葉の一つで、日本固有の精神「やまとだましひ(大和魂)」と、中国伝来の学問「からざえ(漢才)」という対なる概念のことであり、また、その両者を合わせることの意味、「和魂漢才」をもじってできた語と言われています。
士魂商才(しこんしょうさい)の解説
カンタン!解説
「士魂商才」っていうのは、ちょっと特別なスキルを持ってる人のことを表すんだよ。この言葉は、武士の精神を表す「士魂」と、商人としての賢さを表す「商才」の二つを合わせた言葉だから、「士魂商才」の人は、武士のような勇気や気高さと、商人のような頭の良さや抜け目なさを持っている人を指すんだよ。
「士魂」は、武士の心意気、つまり、正義感や勇気、礼儀を尊ぶという精神を表しているんだ。それに対して「商才」は、商売の才能、つまり、物事をうまくやりくりする能力や利益を見つけ出すセンスを意味するんだ。
それから、「和魂漢才」っていう言葉を少し変えて、「士魂商才」っていう言葉が作られたんだって。そこで、「和魂漢才」は、日本人らしい心(和魂)と、中国の学問を学んだ才知(漢才)を兼ね備えているという意味だから、両方の良さを持っているという意味があるんだよ。
士魂商才(しこんしょうさい)の使い方
就職活動、なかなか辛いものがあるわね。もう10社連続で落ちてしまったから心が折れそうだよ。
なかなか受からないと辛いよね。僕はあのA社に就職したいと強く思っているから、その為に日々イメトレを頑張っているよ。
まさか、あのA社を受けようとしているの。なかなか強烈な社長で有名よね。どうしてA社に決めたの?
あの社長はまさに、士魂商才という人だと思った。彼の書は本当に読み応えのあるものだよ。彼の元で働けたらどんなに良いものかと思うね。
士魂商才(しこんしょうさい)の例文
- いくら多国籍企業に就職したからといって、日本なサラリーマンたるもの士魂商才を忘れたくはないね。
- 彼の士魂商才の精神を大切にした経営方針が、多くの部下達を引き寄せるポイントなのだろう。
- 彼は軽率に見えて、意外な事に、決まったところではビシッとしめる士魂商才なタイプだそうだ。
- 士魂商才な経営者なんて夢物語で、そんな人に出逢えている社員は現代において一握りしかいないんじゃないか。
- 明治維新後、士魂商才という言葉が世の中に知れ渡り、日本人の美学として広まっていったようである。
士魂商才の文学作品などの用例
- 『士魂商才』などという掛軸を、陸軍大臣からもらったりして、巨万の富を残したと伝えられる伝一翁も、四十代までは何を企てても、芽が出なかったのである。<武田泰淳・士魂商才>
実業家や商人が目指すべき理想の状態として語られることが多いんだ。