【四字熟語】
衣冠盛事
【読み方】
いかんせいじ
【意味】
名門の家に生まれて功績をあげ、その家の盛んな名声を引き継ぐこと。また、その当事者。
【語源・由来】
「衣冠」は衣服と冠の意味。むかし、朝廷(ちょうてい)に出るときに着た略式の服。冠(かんむり)をつけ、檜扇(ひおうぎ)を持つ。立派な家柄・名門をあらわす。「盛事」は立派な事業、盛大な事柄という意味。
【典拠・出典】
『居士集』欧陽脩
【類義語】
・衣鉢相伝(いはつそうでん)
・継体之君(けいたいのきみ)
・一子相伝(いっしそうでん)
【英語訳】
・I am born in the noble family and I can succeed to fame.
・In succession to a prestigious family and succeed to fame.
英語例文
We will take over the operations and further expand.
(事業を引き継ぎさらに拡大する)
We will take over the operations and further expand.
(事業を引き継ぎさらに拡大する)
衣冠盛事(いかんせいじ)の使い方
若社長すごいわね! あのビッグプロジェクトを成功させちゃったわ!
本当、すごいよな。あの事業は政財界の大物や業界団体も口出ししてたから、普通だったら計画中止のところだよ。
それを説き伏せられたのは先代社長の口添えや、歴史ある家柄というのもあると思うけど・・・若社長の器量の大きさもあるよね。
まったくその通りだよ。若社長が達成した偉業は、まさに衣冠盛事といえるだろうね。
衣冠盛事(いかんせいじ)の例文
- 衣冠盛事を果たさなければ、父は私に家を継がせないだろう。
- 名門の名を汚さぬよう、衣冠盛事に励むつもりだ。
- 少年時代可愛かった王子は、やがて大人になり、争いの絶えなかった周辺諸国を平定した。その衣冠盛事が認めらて王位を継承した。
- 若き大将が導いた合戦の勝利により、衣冠盛事が成立した。