無手勝流の意味(語源由来)
【四字熟語】
無手勝流
【読み方】
むてかつりゅう
【意味】
戦わずに、策略で相手に勝つこと。また、その方法。また、師伝によらず、自分で勝手にきめた流儀。自分勝手にやること。また、そのやり方。自己流。無手で勝つ流儀の意から。
なるほどな、それは「直接ぶつかっていかんでも、うまいこと策を立てて勝つ」ってことやな。
自分だけの特別な方法でうまくいくこともあるんやな。
また、「わしのやり方が一番や!」って自分だけの方法を押し通すことも指す言葉なんやな。
自分だけの特別な方法でうまくいくこともあるんやな。
また、「わしのやり方が一番や!」って自分だけの方法を押し通すことも指す言葉なんやな。
【語源・由来】
「無手」は手に武器・道具などを持たないこと。剣客塚原卜伝つかはらぼくでんが渡し舟の中で、武者修行者から真剣勝負をいどまれたとき、相手を小洲に上がらせ、自分は上がらずに竿さおで船を突き放し、「戦わず勝つ、これが無手勝流だ」と言って血気の勇を戒めた逸話から。
【典拠・出典】
-
無手勝流(むてかつりゅう)の解説
カンタン!解説
「無手勝流」っていうのは、本当に戦うことなく、賢い戦略で相手を負かすことだよ。それに使う方法も「無手勝流」っていうんだ。
もう一つの意味としては、誰からも教わらず、自分だけの方法で物事を進めることを言うんだ。「無手勝流」には、自分だけのやり方で行動する、つまり「自己流」っていう意味も含まれているんだよ。「無手」っていうのは、何も手に持たずにいる状態を表すんだ。
元々この言葉は、剣客の塚原卜伝という人が、船の上で武者修行をしている人から真剣勝負を挑まれた時の話から来ているんだよ。卜伝は相手を陸地に上がらせて自分は船に残り、竿で船を押し出して、「戦わずして勝つ、これが無手勝流だ」と言って相手を落ち着かせたんだ。
例えば、「無手勝流の名人」と言ったら、戦わずに巧みな策略で相手を負かすことができる人、または自分だけの方法で物事を進める人を指しているんだよ。
無手勝流(むてかつりゅう)の使い方
ああー。無手勝流に思いっきり分厚いステーキが食べたいよー。
ナイフとフォークが嫌いなの?
嫌いだよ。僕は日本人なんだから、日本にいる間位、はしで好きなように食べさせてほしいよ。
それもそうね。今度、ステーキを食べるときは、無手勝流でおいしく食べたらいいわよ。
無手勝流(むてかつりゅう)の例文
- 彼は無手勝流の論理を持っているから、話し合いをすると聞き耳を持とうとしないんです。
- 彼の絵は、誰かに師事して学んだものではなく、無手勝流で描いたものです。
- けんかを売られたので、あらかじめ落とし穴を作っておき、無手勝流で勝ちました。
- ともこちゃんの知恵を駆使して無手勝流で勝利を収めました。
- 相手の戦意をそぐことに成功し、無手勝流で勝ちました。
無手勝流の文学作品などの用例
- 独特の随筆体で、自在な無手勝流の文体を発見していったようだ。<瀬戸内晴美・諧調は偽りなり>
- いかが! 敵を即座の楯とする、早乙女主水之介、無手勝流の奥義。お気に召しましたか〈佐々木味津三・旗本退屈男 第十一話 千代田城へ乗り込んだ退屈男〉
また、それが自分自身の独特な方法や流儀によることを意味することもあるんだ。
さらには、自分のやり方を押し通す、いわゆる「自己流」を指す場合もあるんだよ。