【四字熟語】
万杵千砧
【読み方】
ばんしょせんちん
【意味】
きぬたを打つ大勢の婦人のこと。また、あちこちから聞こえるきぬたの音のこと。
【語源・由来】
「万」「千」は数が多いことを示す語。「砧」はきぬたで、布を槌で打って柔らかくしたり、つやを出したりするときの石または木の台のこと。「杵」はきぬたを打つ棒のこと。
【典拠・出典】
『経国集』
万杵千砧(ばんしょせんちん)の使い方
道に迷ってしまったね。
困ったわね。方角がわからないわ。
あっ。あっちの方から万杵千砧の声が聞こえるよ。
本当だわ。ご婦人たちが洗濯をしているのかしら。道を教えてもらいましょう。
万杵千砧(ばんしょせんちん)の例文
- 昔は万杵千砧が聞こえたものだけれども、洗濯機が発明されてから聞こえなくなりましたね。
- この時間、洗濯物をのばす万杵千砧が村中に響いています。
- 久しぶりに晴れたから洗濯物がたまっていたようで、昼からずっと万杵千砧が鳴りやまないね。
- 万杵千砧が集まって、洗濯物をたたきながら世間話をしています。
- 万杵千砧の話のネタにされたくないので、村の中ではおとなしくしています。