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馬耳東風【ばじとうふう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

馬耳東風

【四字熟語】
馬耳東風

【読み方】
ばじとうふう

【意味】
人の意見や批評を心に留めず、聞き流すこと。
また、何を言っても反応がないこと。

【語源・由来】
「東風」は春風のこと。人は春風が吹くと春の到来を知り、暖かくなると思って喜ぶけれど、馬は耳をなでる春風に何も感じないことから転じて「他人の意見を聞き入れず、心に留めようともしない」という意味の例えのこと。「世人之を聞けば皆頭を掉り、東風の馬耳を射るが如き有り」という詩から。

【典拠・出典】
李白「答王十二寒夜独酌有懐」

【類義語】
呼牛呼馬(こぎゅうこば)
対牛弾琴(たいぎゅうだんきん)
対驢撫琴(たいろぶきん)

【英語訳】
・utter indifference
・talking to the wall
・praying to deaf ears


馬耳東風(ばじとうふう)の使い方

健太
なんだかすっきりしないんだよなぁ。
ともこ
どうしたの? 浮かない顔して。
健太
下級生が急に部活を辞めたいって言うから、理由を聞いたんだけどはっきり言わないし、こちらが熱心に話をしても、心ここにあらずって言うのかな、話を聞いていない感じなんだ。
ともこ
ふーん、馬耳東風って感じなのね。それどころじゃないくらい、切羽詰まってるのかもよ。

馬耳東風(ばじとうふう)の例文

  1. 彼はありがたい講話も馬耳東風とばかり聞き流す男だ。
  2. そんなふうに、あからさまな馬耳東風然とした態度は、心証が悪い。
  3. 彼女にとってはそんな忠言も馬耳東風に過ぎなかった。
  4. どんなに訴えたところで、国は馬耳東風ですよ。
  5. 親身になって話してくれているのに、まるで馬耳東風なんだもの、アンタって子は。

まとめ

【馬耳東風】は、単に話を聞いていないということではなく、当事者にとって非常に重要、あるいは大切な話でさえも「聞く耳を持たない」様子を表しています。同じ意味を表す言葉で端的に表しているものが、日本のことわざ「馬の耳に念仏」です。
さらに「気に掛けない、気にしない」という態度を表す言葉に、「どこ吹く風」もあります。これは馬耳東風の「東風」をなんとも感じない馬の様子を表すのにピッタリです。
四字熟語を知れば知るほど、日本語の奥深さがどんどん分かってくるように感じられますね。


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