著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

風月玄度【ふうげつげんたく】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
風月玄度

【読み方】
ふうげつげんたく

【意味】
人と長いあいだ会っていないこと。また、心が清く私欲のない人を思うこと。

【語源・由来】
「風月」はすがすがしい風と美しい月。「玄度」は人名。
中国、晋の劉惔が「すがすがしい風が吹き、明月の美しい夜になると、友人の許詢を思い出す」と語ったという故事から。「玄度」は許詢の字。劉惔も許詢も清談の名人だった。

【典拠・出典】
世説新語』「言語」

風月玄度(ふうげつげんたく)の使い方

ともこ
健太くん。幼稚園の頃大の仲良しだった彼とは、今も会っているの?
健太
そういえば風月玄度、ずっと会っていないなあ。元気にしているかなあ。
ともこ
きっと相棒の健太くんがいなくて、有り余る元気を持て余しているでしょうね。
健太
ああ、会いたいなあ。

風月玄度(ふうげつげんたく)の例文

  1. あの医師は風月玄度なので、困っている人からはお金をもらいません。
  2. 原稿が仕上がらないので、ホテルに缶詰め状態になって風月玄度の日々です。
  3. 健太くんは、自分の信念を貫く風月玄度な人です。
  4. 忙しすぎて風月玄度の毎日が続いています。
  5. 澄み切った心を持ったともこちゃんは、まさに風月玄度な人です。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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