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凱風寒泉【がいふうかんせん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
凱風寒泉

【読み方】
がいふうかんせん

【意味】
親子の情愛の深い例え。特に母子についていうことが多い。親孝行な子がその母を慕う情の甚だ深いことのたとえ。

【語源・由来】
慈愛に満ちた母の情を例えたもの。「寒泉」は凱風篇の詩句で冷たい泉を意味する。旅人や農夫の喉を潤すなど寒泉でさえ人の役に立つのに、子供が7人もいながら、母に苦労をかけてばかりいるのを悔いることを例えた語。

【典拠・出典】
詩経』「凱風」

【英語訳】
care of one’s mother
think of one’s mother

英語例文
彼はとても親孝行でいつも母親に贈り物をしている。
He thinks a lot of his mother, and always sed some gifts for her.

凱風寒泉(がいふうかんせん)の使い方

健太
ともこちゃん、顔色悪いけど大丈夫?風邪でも引いたんじゃない?今日くらいアルバイト休んだ方がいいよ。
ともこ
大丈夫よ!私は母子家庭なんだし、お母さんのためにもこんなことで休んでられないの。
健太
そうだけど、ともこちゃんが倒れたら元も子もないよ。凱風寒泉で本当に偉いと思うけどさ
ともこ
大丈夫だって。それに明日は私休みだからゆっくりできるの。

凱風寒泉(がいふうかんせん)の例文

  1. 昨日見た映画で母のことを思い出した。田舎にはずっと私のことを心配してくれている母がいる。そんな母に少しは親孝行をしてあげたい。凱風寒泉とまでは言わないがもう少しだけ母に恩返しをしていこう。
  2. 彼女は本当に親孝行ないい子だ。体の弱い母親のために小さい頃からずっと家事など手伝ってきた。今でも凱風寒泉の思いで母と暮らしているだろう。
  3. 現在では昔ほど親孝行な子供がいなくなったように思う。昔では親の苦労なども子がその目で実際に見て育っているからだろうか。凱風寒泉という言葉は今ではもうほとんど聞かれなくなった。

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