【四字熟語】
髀肉之嘆
「髀肉」は「脾肉」、「嘆」は「歎」とも書く。
【読み方】
ひにくのたん
【意味】
実力を発揮する機会に恵まれないのを嘆き悲しむこと。
【語源・由来】
「髀肉」はももの肉。「嘆」は嘆き悲しむこと。
中国三国時代、蜀の劉備は大志を抱いていたが不遇で、人の家に身を寄せていた。その折「自分は常に戦場に出て馬に乗っていたため、ももの肉が締まっていたが、今はももに贅肉がついてしまった」と、むなしく月日を過ごしていることを嘆いたという故事から。
【典拠・出典】
『三国志』「蜀志・先主伝・注」
髀肉之嘆(ひにくのたん)の使い方
健太くんのお兄さんは、社会人になって五年目よね。どんな様子なの?
毎日、髀肉之嘆を抱いて愚痴を言っているよ。
運もまた実力のうちっていうからね。チャンスに恵まれる人の方が珍しいのよ。
そうなんだけどね。髀肉之嘆を抱いて嘆き苦しんでいる兄さんを見ると、社会に出るのが嫌になるよ。
髀肉之嘆(ひにくのたん)の例文
- 健太くんは、髀肉之嘆をかこってふてくされています。
- 英語が得意なのに、活かすことができない日々に髀肉之嘆をかこっています。
- 窓際族になって、髀肉之嘆をかこっているようです。
- 僕の能力を活かせないなんて、会社の損失、いや日本にとっても損失だと髀肉之嘆を抱いています。
- 髀肉之嘆を抱いて嘆くなら、起業してしまえばいい。