【四字熟語】
開源節流
【読み方】
かいげんせつりゅう
「源(みなもと)を開き流れを節す」と訓読し、財政を川の流れにたとえています。
【意味】
財源を開拓して流出を節約すること、または収入を増やして支出を抑える健全財政のこと。
【語源由来】
「開源」は水源を開発すること。「節流」は水流量を調節すること。
【典拠・出典】
『荀子』「富国」
【類義語】
・量入制出(りょうにゅうせいしゅつ)
【英語訳】
・save money
開源節流(かいげんせつりゅう)の使い方
ああ!今月も赤字だよ!
最近物価高だから、お小遣いが現状のままではつらいわよね。
こうなったらお小遣いアップ作戦だ、お風呂掃除するたびに10円もらうようにしようっと。
それはいいアイディアね、それと買い食いも控えたら? 開源節流に努めましょ!
開源節流(かいげんせつりゅう)の例文
- 今後に備え、開源節流に励もうではないか。
- 彼女の辞書に開源節流などないさ、無駄やぜいたくを全く気にしないんだから。
- 開源節流に努めることは財源再建の基本だ。
まとめ
この四字熟語は、孟子の「性善説」に対して「性悪説」を唱えた荀子(じゅんし)、またはその弟子たちの言葉を記した『荀子・富国篇第十』に出ています。彼は孔子の学問を伝え、礼節を非常に重んじた人でもあります。
戦国時代末期の儒学者であった荀子は斉の国で活動し、のち楚の春申君(しゅんしんくん)に仕えました。この書物が書かれた当時の時代背景をもとに、法律をただすとともに、富国とは「節用(国として倹約に努めること)を行い、人民を富(ゆたか)にさせること」であると記しています。
さらに「『開源節流』に努めると国が富む」と説いてます。これは今日の私たちの生活にも当てはまる、分かりやすい言葉ですね。経済を発展させ、無駄をはぶき節約すれば、財政は潤うのです。言うが易し、行うは難し、というところではありますが・・・・・・。