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快刀乱麻【かいとうらんま】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

快刀乱麻

【四字熟語】
快刀乱麻

【読み方】
かいとうらんま

【意味】
よく切れる刀で、乱れもつれた麻を断ち切ることから、紛糾した問題を明快にてきぱきと処理するたとえ。

「快刀、乱麻を絶つ」を略したものです。

【語源由来】
「快刀」はよく切れる刀のこと。「乱麻」は絡まった麻の糸のこと。

【典拠・出典】
北斉書』「文宣帝紀」

【類義語】
一刀両断(いっとうりょうだん)
・一剣両断(いっけんりょうだん)

【英語訳】
・solving problem swiftly and skillfully
・act decisively to solve a complicated problem


快刀乱麻(かいとうらんま)の使い方

健太
昔の時代劇って、悪役が見たまんまなんだね。
ともこ
歌舞伎の手法って言うのかな、そういうのが色濃く残っているから、悪役は絶対的な悪相なのよね。
健太
あらすじというか筋書きもだいたい似てるよね。
ともこ
そうね、快刀乱麻を断つ、というのが主流よ。ややこしい問題をヒーローがサクッと解決しちゃうのよね。

快刀乱麻(かいとうらんま)の例文

  1. 彼女は快刀乱麻を断つがごとく、ちゅうちょなく問題にメスを入れた。
  2. 紛糾した議論の中、彼の意見はまさに快刀乱麻を断つといったところだった。
  3. 彼にはそんな快刀乱麻を断つがごとき能力はない。
  4. 快刀乱麻といえば、やはり大岡越前の名裁きでしょ。
  5. あなたのあそこでの仲裁は、まさに快刀乱麻と言える見事なものでした。

まとめ

【快刀乱麻を断つ】の由来とされる『北斉書』には、「北斉の高祖が乱れた糸をほぐすように言ったところ、高洋という子供は「もつれた糸は斬ってしまうべきだ」と言い、糸を刀で斬ったとある。」との逸話があります。ここからもわかるように、もつれた糸を時間をかけてほぐすよりも、すっぱりと切って短時間で問題を解決することが良いとするものです。
たしかに時間をかければ解決する問題はあるものです。しかし、「時が解決してくれる」問題というものは、記憶から風化されることによって解決されたように見せかけられている場合が多いようにも思われます。
【快刀乱麻を断つ】が意味する「目前の問題」は、すでに時間がある程度経過した上、こじれにこじれきったために、もはや手が付けられないほどの状態になってしまったものが前提となっています。だからこそ「快刀乱麻を断つ」の例えが生きてくるのですね。


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