著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

開天闢地【かいてんへきち】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語訳)

【四字熟語】
開天闢地

「開天辟地」とも書く。
「天(てん)を開(ひら)き地(ち)を闢(ひら)く」と訓読します。
【読み方】
かいてんへきち

【意味】
天地の始まりのこと。
これまでの歴史に無いような大きな出来事のこと。

【語源由来】
「闢」は、「はじめる」を意味。
中国古代の伝説上の天子・盤古(ばんこ)が天地を開いたことによって、人類の歴史が始まったとされることからこの意味が派生しました。

【典拠・出典】

【類義語】
・天開地辟(てんかいちへき)
天地開闢(てんちかいびゃく)

【英語訳】
・the origin
・the beginning
・creation
・the early period
・the initial stage

開天闢地(かいてんへきち)の使い方

健太
んふふ、幸せだなぁ!
ともこ
何をうれしそうにしているの?
健太
げた箱の中にラブレターが入っていたんだよ! 名前は匿名だけどね。
ともこ
あらまあ! 開天闢地の出来事だわ!

開天闢地(かいてんへきち)の例文

  1. あのさえない男が女と並んで歩いていたなど、開天闢地以来の大事件だった。
  2. ペニシリンの発見は、医学界では開天闢地の事だった。
  3. 柴又の帝釈天がここにあるのは開天闢地の頃から決まっているんだよ!
  4. 開天闢地の頃から、男と女の厄介ごとは存在していたのです。

まとめ

「開天闢地」は中国版の古事記の逸話の中に出てくるものです。「天を開き地を闢く」の訓読にあるように、その昔、世界は上下左右、東西南北もなく、全くの混沌だったそうです。
その混沌は、泥のようなものともタマゴのようなものとも言われますが、その中に産まれたのが人類の祖先である「盤古」です。
18000年の時をかけて、混沌の中、盤古は成長していきます。ところが彼は、目の前が真っ暗であることに怒り、自分で作った斧で混沌を真っ二つに断ち切ってしまいます。
その結果、陽気は上に上がって空となり、陰気は下に下がって大地となりました。これが天と地に分かれた世界の始まりとされています。
逸話は壮大なものです。ここから転じて歴史上、稀有の大事を示すようになるのです。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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