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一刀両断【いっとうりょうだん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

一刀両断

【四字熟語】
一刀両断

「一刀両段」とも書く

【読み方】
いっとうりょうだん

【意味】
一太刀(ひとたち)で真っ二つに断ち切ること。即ち、物事をすばやく、はっきりと解決することを形容する。
断固たる態度で物事を処理することの例え。

一刀は太刀を一回振り下ろすという意味。

【語源・由来】
宋代の朱子(しゅし)の言葉による。
「克己(こっき)、すなわち自分の欲望を抑制するには、根源からの一刀両断にかぎる。それが再び芽をだすことのないように」

「両」の旧字体は「兩」、「断」の旧字体は「斷」である。

【典拠・出典】
朱子語類』「四四」

【類義語】
・一剣両断(いっけんりょうだん)
快刀乱麻(かいとうらんま)
・短刀直入(たんとうちょくにゅう)

「快刀乱麻を断つ」は一刀両断と同じ意味を持つ。
厄介な事件やこじれた事態をみごとに解決するさまをあらわす。

【英語訳】
in a single sweep


一刀両断(いっとうりょうだん)の使い方

ともこ
お帰りなさい。今日の賃上げ交渉、どうだった?
健太
いや~・・・それが、うまくいかなかったよ・・・。社長は俺達の申し出を聞いたあとに、こう言ったんだ。
「君たちの要求には答えられない。君たちの働きは、賃上げに値する利益を生み出していない」と一刀両断さ。
ともこ
え~! それはひどい! あなた、いつも遅くまで会社のために働いているのにね。
健太
いや・・・それは・・・残業だけではなく飲みにいって・・・あわわ・・・
ともこ
何ですって!! 今日はお夕飯抜きよ!
健太
まいったな~・・・家でも一刀両断か・・・。とほほ・・・

一刀両断(いっとうりょうだん)の例文

  1. この問題は双方に言い分があり、一刀両断に解決するのは難しい。
  2. 君は何でも一刀両断に処理しようとするけど、それが強引なやり方だという意見する人もいるようだよ。
  3. 正に一刀両断、きっぱりと交際を断られた。
中国、明代末期の小説『古今小説』より
「離縁状さえ手にいれたら、あとのことは一刀両断で解決できる」
男女関係のごたごたを、すばやく解決したいという例え。

まとめ

一振りの刀で物事を真っ二つにする。そんな物騒な漢字が使われている言葉だが、意味合いは少々異なっている。
すっきりとしない問題や、うやむやのまま混乱している事柄を気持ちよく解決する。そんな潔さを表現し、決断する勇気を願った言葉である。


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