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一刀両断【いっとうりょうだん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

一刀両断

一刀両断の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
一刀両断

「一刀両段」とも書く

【読み方】
いっとうりょうだん

【意味】
一太刀(ひとたち)で真っ二つに断ち切ること。即ち、物事をすばやく、はっきりと解決することを形容する。
断固たる態度で物事を処理することの例え。

一刀は太刀を一回振り下ろすという意味。
四字熟語の博士
「一刀両断」という四字熟語は、何かを迷わず、思い切って決断したり、解決したりすることを言うんだよ。
まるで一振りの剣で物を二つに切るような力強さと速さが込められているんだ。
助手ねこ
ほんなら、それはつまり、「何かをさっと決断する」ってことやな。
ほら、剣でさっと物を二つに切るように、物事をぐっと決めるんやな。
これは、「迷わずに思い切る大切さ」を教えてくれる言葉なんやで。

【語源・由来】
宋代の朱子(しゅし)の言葉による。
「克己(こっき)、すなわち自分の欲望を抑制するには、根源からの一刀両断にかぎる。それが再び芽をだすことのないように」

「両」の旧字体は「兩」、「断」の旧字体は「斷」である。

【典拠・出典】
朱子語類』「四四」

【類義語】
・一剣両断(いっけんりょうだん)
快刀乱麻(かいとうらんま)
・短刀直入(たんとうちょくにゅう)

「快刀乱麻を断つ」は一刀両断と同じ意味を持つ。
厄介な事件やこじれた事態をみごとに解決するさまをあらわす。

【英語訳】
in a single sweep

一刀両断(いっとうりょうだん)の解説

カンタン!解説
解説

「一刀両断」っていうのは、物事をハッキリと、そして思い切って決めてしまうというイメージを表すんだよ。「一刀」っていうのは、一回だけ刀を振ることを言うんだ。それから「両断」は、ものを真ん中でぱっくりと二つに割ることを指すよ。

だから、「一刀両断」っていう言葉は、刀を振って何かをぱっくりと二つに割るように、物事をハッキリと決断するという意味になるんだ。つまり、迷ったり、ためらったりせずに、思い切って何かを決めるときに使うんだよ。

例えば、「一刀両断の裁きを下す」というと、すごくハッキリとした、揺るぎない判断をする、という意味になるんだよ。この言葉の出どころは、「朱子語類しゅしごるい」という本だよ。

一刀両断(いっとうりょうだん)の使い方

ともこ
お帰りなさい。今日の賃上げ交渉、どうだった?
健太
いや~・・・それが、うまくいかなかったよ・・・。社長は俺達の申し出を聞いたあとに、こう言ったんだ。
「君たちの要求には答えられない。君たちの働きは、賃上げに値する利益を生み出していない」と一刀両断さ。
ともこ
え~! それはひどい! あなた、いつも遅くまで会社のために働いているのにね。
健太
いや・・・それは・・・残業だけではなく飲みにいって・・・あわわ・・・
ともこ
何ですって!! 今日はお夕飯抜きよ!
健太
まいったな~・・・家でも一刀両断か・・・。とほほ・・・

一刀両断(いっとうりょうだん)の例文

例文
  1. この問題は双方に言い分があり、一刀両断に解決するのは難しい。
  2. 君は何でも一刀両断に処理しようとするけど、それが強引なやり方だという意見する人もいるようだよ。
  3. 正に一刀両断、きっぱりと交際を断られた。
中国、明代末期の小説『古今小説』より
「離縁状さえ手にいれたら、あとのことは一刀両断で解決できる」
男女関係のごたごたを、すばやく解決したいという例え。

一刀両断の文学作品などの用例

  1. 正に一刀両断薩長さっちょうの手先、血祭にしてやる、しかし、おれも新徴組の片山だ。<子母沢寛・勝海舟>

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