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汗牛充棟【かんぎゅうじゅうとう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
汗牛充棟

【読み方】
かんぎゅうじゅうとう

【意味】
蔵書がきわめて多いことの形容。転じて、多くの書籍。
物の多いたとえ。

充棟汗牛(じゅうとうかんぎゅう)ともいう。

【語源・由来】
「牛(うし)に汗(あせ)し棟(むなぎ)に充(み)つ」と訓読する。
「汗牛」は車に積んで牛に引かせれば牛が汗をかくほどのという意味。
「充棟」は家の中で積めば棟木にまで届くほど大量であること。

<陸文通先生墓表/柳宗元(りくぶんつうせんせいぼひょう/りゅうそうげん)>より
『その書為(た)るや、処(お)けば則(すなわ)ち棟宇(とうう)に充ち、出(い)でだせば則ち牛馬に汗す』
それらの書物は、家の中に置けば、むなぎやひさしまでいっぱいになり、家の外に出せば、牛や馬に汗をかかせるほどである。

【典拠・出典】
柳宗元「陸文通先生墓表」

【類義語】
載籍浩瀚(さいせきこうかん)
・充棟汗牛(じゅうとうかんぎゅう)
・擁書万巻(ようしょばんかん)

【英語訳】
・(having, there being) a great number of books
・There are so many collection books.


汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)の使い方

健太
まいっちゃうよ、うちの父ときたら昨日もたくさんの本を買い込んで帰ってきてさ・・・。
ともこ
読書家なのね。
健太
それにしても買いすぎだよ。本棚に入りきらなくて、食卓の上にたっくさん積み上げてあるんだ。食事も落ち着いて食べられないよ。
ともこ
まさしく、汗牛充棟の状態ってわけね。

汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)の例文

  1. 図書館にある汗牛充棟の蔵書は、我が市の自慢の一つだ。
  2. 弁護士を目指している彼はとても勉強熱心だ。
    彼の家には法律関係の本が汗牛充棟、たくさんの条文を知っている。
  3. 素晴らしい品揃えと評判の古書店に行ってみた。
    珍書、貴重本などがまさに汗牛充棟の趣で、時間を忘れてじっくりと鑑賞した。
  4. 書斎にある汗牛充棟の書物は、夏の休暇にゆっくりと片付けるつもりだ。
<男のポケット/丸谷才一>
その全集の完結が二年半とか遅れたという人である。もちろん汗牛充棟の本に埋れて暮している。

まとめ

文学者であり政治家でもある柳宗元の言葉である。
汗牛充棟に形容されている書は、孔子の本意を勝手に解釈した役立たずの書物で、それらがあまりに多く嘆かわしいとしている。
矛盾するようだが、書物が多いから読書家だと褒めているわけではない、ということを知っていると良いだろう。


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