一労永逸の意味(語源由来・出典・類義語)
【四字熟語】
一労永逸
【読み方】
いちろうえいいつ
【意味】
一度の大きな苦労や努力によって、その後長い間、安楽や利益を得られること。将来の負担を減らすために、初めに力を尽くすというたとえ。

「一労永逸」は、一度まとまった苦労をすることで、後々の負担が減り、長く安楽を得られるという意味だよ。初めの仕事をしっかり済ませることが、将来の助けになるというたとえなんだ。

ニャルほど! 最初に時間をかけて仕組みを整えておけば、あとで何度も苦労せずに済むんだニャ。オラも、長い目で考えて準備することの大切さがわかったニャン!
【語源・由来】
「一」は一度、「労」は苦労や労力、「永逸」は長く安楽であること。「一たび労して永く逸んず」と訓読する。『文選』所収の班固「封燕然山銘」に「一勞而久逸、暫費而永寧也」とあり、一度の労苦や一時の出費によって、長く安らかでいられることを述べている。この故事から生まれた言葉で、原文では「永逸」でなく「久逸」と記されている。
【典拠・出典】
『文選(もんぜん)』班固(はんこ)「封燕然山銘」。原文は「一勞而久逸、暫費而永寧也」で、一度の労苦と、その後の長い安寧を対比している。
【類義語】
・一労久逸(いちろうきゅういつ)
・暫労永逸(ざんろうえいいつ)
【関連語】
・先難後獲(せんなんこうかく)
「先難後獲」は苦労を先にし、利益を得ることを後にするという意味で、「一労永逸」の長期的な安楽とは重点が異なる。
一労永逸(いちろうえいいつ)の解説
カンタン!解説
「一労永逸」は、一度しっかりと苦労しておけば、その後長く安楽や利益を得られるという意味だよ。初めの仕事が楽だというわけではなく、将来の負担を減らすために力を尽くすことが大切なんだ。
「一労」は一度の労苦、「永逸」は長く安らかに過ごせること。「逸」はここでは安楽という意味なんだ。ほんの少し努力しただけで、必ず何もせず暮らせるということではないよ。
出典は『文選』所収の班固「封燕然山銘」。そこでは「一勞而久逸、暫費而永寧也」と記されているよ。一度の労苦を通じて長い安寧を得るという考え方がもとになっているんだ。
たとえば、何度も探し物をしなくて済むように資料を整理し、使いやすい仕組みを作るのも「一労永逸」の考え方に通じるよ。一度の手間が、あとから続く負担を軽くするんだ。
一労永逸(いちろうえいいつ)の使い方

健太くん、教室の本棚、どこに何があるかわかりにくいね。

本の種類ごとに並べて、ラベルを貼るのは大変そうだな……。

でも、一度整理すれば、これからずっと探しやすくなるわ。一労永逸の考え方ね!

そうだね! みんなが使いやすい本棚にしよう!
一労永逸(いちろうえいいつ)の例文
- 大量の紙の資料を電子化する作業は大変だったが、その後の検索が速くなり、一労永逸の成果があった。
- 先々の手間を減らすため、村は用水路の修繕に力を注いだ。一労永逸の考え方である。
- 毎回発生する手入力をなくそうと、担当者は一労永逸を目指して仕組みを整えた。
- 職人は一労永逸を図り、道具の置き場所を決めて作業場を整理した。
- 建物の断熱改修には費用と手間がかかったが、長く冷暖房の負担を軽くする一労永逸の取り組みと考えられた。
- 繰り返し同じ故障が起きないよう、原因を調べて根本から修理した。まさに一労永逸の工夫だ。


















