【四字熟語】
権謀術数
【読み方】
けんぼうじゅっすう
【意味】
巧みに人をあざむくためのたくらみやはかりごと。
【語源・由来】
「権謀」はその場に応じた策略・謀略。「術」も「数」もたくらみ、はかりごとの意から。
【典拠・出典】
朱熹「大学賞句序」
【類義語】
・奸智術数(かんちじゅっすう)
・奸智術策(かんちじゅっさく)
・手練手管(てれんてくだ)
【英語訳】
plan to cheat
cheatは「あざむく」という意味の動詞。
英文例
その軍師は権謀術数に長けていた。The strategist was good at planning to cheat.
英文例
その軍師は権謀術数に長けていた。The strategist was good at planning to cheat.
権謀術数(けんぼうじゅっすう)の使い方
明日はいよいよ県大会の決勝戦ね
ここまで勝ち進んだんだ、がんばるよ!でも、相手のチームがなかなか曲者でね、けっこう汚いギリギリの手を使ってくるんだ
まあ、権謀術数に長けた相手なのね。油断しないでね
うん、だれが来ても、日頃の練習の成果を発揮するだけさ!
権謀術数(けんぼうじゅっすう)の例文
- どこの国でもそうだが、日本でも戦国時代はひどいものだった。戦乱に明け暮れ、民衆の平和な生活は踏みにじられ、権謀術数が飛び交う嫌な時代だった。
- スポーツはあくまでもフェアプレイでなければならないと思う。それなのに最近のオリンピックでは、権謀術数に優れた国の方が勝つことが多くて、どうにも納得がいかない。
- 政治は本来、国民の幸せのためにあるはずだが、政党間や派閥間の争いが多く、権謀術数ばかりが目だつ状態で、ほんとうに情けない。
- ジャーナリズムは公平中立でなければならないのだが、昨今の偏向報道を見ていると、誰かが権謀術数を張り巡らしているのではないかと疑いたくなる。
- いくら権謀術数を巡らせても、最後は実力がものをいうだろう。
まとめ
「権謀」はその場に応じた策略・謀略を、「術」も「数」もたくらみ、はかりごとの意から、権謀術数(けんぼうじゅっすう)は、巧みに人をあざむくためのたくらみやはかりごとを意味する言葉となりました。いくらクリーンな世の中を切望しても、なかなか権謀術数(けんぼうじゅっすう)は無くなりません。こうした陰謀には、できるだけ巻き込まれたくないものです。