著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

巧言乱徳【こうげんらんとく】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
巧言乱徳

「巧言は徳を乱る」とも読む。

【読み方】
こうげんらんとく

【意味】
巧みに飾った言葉は、人を惑わして徳の妨げになること。

【語源・由来】
「巧言」は相手に気に入られるように飾った言葉。「乱徳」は徳を乱すこと。口先ばかりで誠意がないと、結局信頼をなくして徳を乱すもととなり、ひいては他人の徳も傷つけることになるという意から。

【典拠・出典】
論語』「衛霊公」

巧言乱徳(こうげんらんとく)の使い方

健太
ともこちゃんは今日もきれいだね。ほら桜の花もともこちゃんの前では恥じ入ってしまって、一斉に散ってしまったよ。
ともこ
健太くんは巧言乱徳ね。
健太
そんなことないよ。本心だよ。
ともこ
クラスの女子全員に同じことを言っているのを知っているんですからね。

巧言乱徳(こうげんらんとく)の例文

  1. 思い付きでしゃべって、巧言乱徳になってはいけないのでよく考えてから言葉を発します。
  2. 酒の席で言動が巧言乱徳になり、政治家としての地位を失った人が少なからずいます。
  3. 巧言乱徳なことばかり言っていると、信用を失いますよ。
  4. 健太くんの発言は巧言乱徳、なんて薄っぺらい人間なんだろう。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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