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狗吠緇衣【くはいしい】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
狗吠緇衣

【読み方】
くはいしい

【意味】
いつも着ている服装を変えると怪しまれてしまうこと。

【語源・由来】
「狗吠」は、犬が吠えること。また、その声。「緇衣」は、黒い衣服。楊朱(ようしゅ)の弟の楊布(ようふ)が白衣で外出したところ雨に降られた。そこで黒い衣に着替えて帰ってくると楊布とは気づかずに飼い犬が吠えた。怒った楊布が犬を殴ろうとすると、楊朱は「白い犬が黒くなって帰ってきたら、お前も怪しむだろう」と言ったという説話から。「狗(いぬ)、緇衣(しい)に吠(ほ)ゆ」と読み下す。

【典拠・出典】
韓非子』「説林・下」

狗吠緇衣(くはいしい)の使い方

健太
制服を全部クリーニングに出してしまったから、今日は私服で登校して来たら、警備員さんにとめられてしまったよ。
ともこ
そりゃそうよ。狗吠緇衣よ。制服を着ていない人は不審者扱いよ。
健太
そんなあ。こんなに善良な学生の顔をしているのに。
ともこ
普段の素行の悪さが顔に出ているのよ。

狗吠緇衣(くはいしい)の例文

  1. 狗吠緇衣、髪形を変えたら、愛犬に吠えられました。
  2. 狗吠緇衣、飼育員の制服を新調したら、動物たちが落ち着かなくなりました。
  3. 狗吠緇衣、髪の毛の色を変えたら、幼い娘が、怪訝そうに私を見ながら距離をとって様子をうかがっていました。
  4. 狗吠緇衣、飼い犬が、出かけた時と違う服を着た私を見て警戒していたけれども、手にした散歩用のリードを見て駆け寄ってきました。
  5. 狗吠緇衣、いつもと違う車で会社に行ったら、登録されていない車だから社員ではないと疑われました。

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