【四字熟語】
依怙贔屓
【読み方】
えこひいき
「贔屓」は「ひいき」と読みます。もとは「ひき」と読み、長音化して現在の読み方になりました。
【意味】
自分の気に入った人や親しい人だけを特別扱いし、不公平に肩を持つこと。

「依怙贔屓」は、親しい人や気に入った人だけを特別に優遇することだよ。ほかの人と同じ条件なのに、一方だけを有利に扱うような不公平さを表すんだ。

仲がいいという理由だけで、その人にだけ特別な決まりを認めたら不公平だニャ。誰に対しても同じ基準で判断することが大切なんだニャン。
「贔屓」単独では、特定の人や団体を応援・後援するという意味でも使います。一方、「依怙贔屓」は、不公平な特別扱いを表す言葉です。
【語源・由来】
「依怙(えこ)」は、もとは頼ることや頼りにするものを意味し、転じて一方だけに肩入れする不公平さを表すようになった。
「贔屓(ひいき)」は、もとは「ひき」と読み、力を尽くすことを意味した。のちに、気に入った相手を引き立て、特に力添えするという意味になった。
意味の近い二語を重ねた「依怙贔屓」は、親しい相手だけを優先する不公平な扱いを指す。
「依怙」を「依枯」と書くのは誤りなので、注意しましょう。
【典拠・出典】
「依怙」と「贔屓」を組み合わせた日本語の表現。江戸時代初期から用例が見られるが、特定の一つの古典を直接の出典とするものではない。
【類義語】
・依怙偏執(えこへんしつ/えこへんしゅう)
【対義語】
・一視同仁(いっしどうじん)
【英語訳】
favoritism
unfair preferential treatment
showing partiality toward someone
依怙贔屓(えこひいき)の使い方

文化祭の会場を決める係が、友達のクラスだけ広い場所を使わせたんだって。

えっ、ほかのクラスも同じ条件だったの?

うん。仲のいい友達だから優先したらしいよ。これって依怙贔屓だよね。

そうだね。誰が相手でも、同じ基準で決めないと不公平だよ。
依怙贔屓(えこひいき)の例文
- 選考の担当者が知人だけを優先していたことが分かり、依怙贔屓だと批判された。
- 審査員は応募者との親しさに左右されず、依怙贔屓を避けて公平に判断した。
- 同じ成績だったのに、親しい選手だけを代表に選んだため、監督は依怙贔屓だと指摘された。
- 授業で発言する機会を一部の生徒にしか与えない先生は、依怙贔屓だと思われかねない。
- 上司が仲のいい部下ばかり昇進させたため、職場では依怙贔屓を疑う声が上がった。
- 誰が友達かで評価を変えず、依怙贔屓のない審査をすることが大切だ。
- 委員長は親しい人にばかり楽な仕事を任せ、依怙贔屓していると注意された。
- 選考の理由を説明しないまま特定の候補ばかり選べば、依怙贔屓だと受け取られることもある。
<坊っちゃん/夏目漱石>より
おやじは頑固だけれども、そんな依怙贔屓はせぬ男だ。
おやじは頑固だけれども、そんな依怙贔屓はせぬ男だ。
まとめ
「依怙贔屓(えこひいき)」は、自分の気に入った人や親しい相手だけを特別扱いし、不公平に肩を持つことを表します。
「贔屓」だけなら、好きなチームを応援したり、店をよく利用したりする意味でも使えます。しかし「依怙贔屓」は、同じ条件の相手を公平に扱わず、一方だけを有利にする点が問題となる言葉です。


















