著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

采椽不斲【さいてんふたく】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

【四字熟語】
采椽不斲

【読み方】
さいてんふたく

「采椽斲らず」とも読む。

【意味】
質素な建物のこと。

【語源・由来】
『韓非子』「五蠹」より。「采椽」は山から切り出したままの椽(家の棟から軒に渡して屋根を支える材木)のこと。「斲」は木を削るという意味。削らないままの椽を使った建物という意味から。中国古代の伝説上の聖天子尭帝の宮殿が非常に質素であったことをいった言葉。

【典拠・出典】

【類義語】
・茅茨不翦(ぼうしふせん)
茅屋采椽(ぼうおくさいてん)

采椽不斲(さいてんふたく)の使い方

健太
ともこちゃん。新しい家はできたの?
ともこ
ええ。あとは内装だけよ。
健太
納得の出来になった?
ともこ
ええ。采椽不斲な家にしたんだけど、宮大工さんが作ってくれただけあって、とてもしっかりしたつくりよ。何百年と住むことができそうよ。

采椽不斲(さいてんふたく)の例文

  1. 仮設住宅が建てられた町は、采椽不斲が災害の大きさを物語るようにどこまでも並んでいました。
  2. 大きな家を建てても掃除や維持が大変だから、采椽不斲が一番ですよ。
  3. どうせ死んだらあの世に持って行くことはできない、采椽不斲で十分です。
  4. 健太くんの家は采椽不斲に見えるけれども、実は地下に広大な家が隠されているんですよ。
  5. 子供が巣立って夫婦だけなので采椽不斲でいいと思うよ。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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